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■ 吐息
画面を覗き込むたびに 全てを取り込みたいような 大きな支配欲が動き出す
全ては可能で 不可能 現実は理想を写さずその大きな差異に 何か常に不安を覚え 目指すべき場所は空の遠く雨の降る場所
光が差し込むのは一日にそんなに多くなくて 煙草に火をつける度に 不安にも火がともり 忘れかけていたオルゴールが突然動き出すように 古い洋館から夜な夜な聞こえるピアノの音のように 少しだけの悲しみと多くの闇を背負った不安が 徐徐にこの身体を蝕み始めて 俄かに見えていた太陽を遮って 再び 地獄の底のような そんな場所へ引きずり込む
所詮 隙間だらけの頭を埋めるのは 愚かな頭が生み出した愚かな愚かな言葉の羅列だけで そこには人間の体温なんて何処にも無い
常に手は差し伸べられている
幸福を追求することは阿呆なことなのかも知れない 満足する幸福なんて無いよ 常に感じることが出来る幸福なんて何処にも無いの 幸福を呼び起こす事象がいつも流れてゆくから 幸福なんてその場に停滞しないの
愛も お金も 幸福も 全て消耗品なの
煙草のように火をつけられたら最後 灰になって消えてしまうんだ
何の意味も無く 旗を上げるわけが無い 何か主張があって そこに関係を築きたいから みんな旗を上げるんだ 主張はいつも主観的で周りを視野に入れたとしても それには限界があるから きっとどこかで いつもどこかで誰かが笑う その蔑みの目に耐えられないくらいなら旗を降ろそうと思う
2002年04月13日(土)
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