サワサワとサワサワとゆったりと時間が流れる。目の前には黄金色の草原。長い黒髪が風に揺られる。ユラユラとユラユラと閉じた瞼。白い肌。空では一羽の鳥が悠々と羽ばたいてゆく。ヒラヒラとヒラヒラとスカートの裾が舞う。輝く絨毯の上に立っているような錯覚。私はこの時間が好き―誰にも邪魔されない、この場所が私にとって唯一の安らぎ―