不意に聞こえた声。その先に一人の人影が見えた。逆光でその姿は定かではない。「大丈夫?救世主様」明らかにいやみが含まれている声。「あの〜だれですか?」ルウナの問いに答えず、そいつは言う。「とりあえず、ついておいでよ」私たちは仕方なくその声に従った。こんなところにいてもしょうがないしね。