「おはようヒイラ」1時間目の休み時間。戻ってきた私に、セイアが言った。もちろん、嫌味たっぷりに。「・・・。はあ。うんざり」私は机に座りため息をつく。朝から、良くないことばかりだ。「ヒイちゃんが悪いんでしょ?遅刻なんてするから」悪意のないルウナの声。そう、最近遅刻が多かったからさっきまで先生に怒られていたのだ。「ふふふ・・。ま、そうなんだけど」でも、あの夢の所為でもある。「だって。変な夢を見たから」つぶやくように言ってみた。