環境


ひとつ 思い出。


景色は変わる。
あの頃寒空が白むまで
何をするでもなく居座っていた
桜の生い茂る小さい公園は、

大きな駐車場を兼ねて
広々と小奇麗な
見通しのいい冷たい広場になっている。


若さとパワー。

必ずしも比例する訳ではないけれど
今、無意味だと思うあの時間を
大切だと思えてた頃のチカラは

やはり今のわたしにはない。


それでも、
その無意味と思える時間を繰り返して
何となく大人に近付いている。

大人、
というその定義を
まだ判らないままで。



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