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2005年07月17日(日) 『モーツァルト!』(中川ヴォルフ)

<時間>13:00〜14:25、14:55〜16:20
<場所>帝国劇場J列24番
<主な出演>
  中川晃教、川綱治加来、西田ひかる、久世星佳、
  市村正親、高橋由美子、山口祐一郎
  阿知波悟美、花王おさむ、吉野圭吾ほか
<指揮>西野淳

大好きな観やすい位置で、最初から全部観ました。
それで感じたのは、中川君にますますヴォルフが
染み込んだなぁということでした。ものすごく自然。
演技として見ると動きも何もなっちゃいないのですが、
演技と思えないから許せちゃうような気がする。
というか、許す許さないの次元でもないのが不思議。
初演で感じた「奇跡の子」でしかない輝きは、やっぱり
消えてしまったけれど、代わりにヴォルフになった感じ。

それはつまり、10日に観た時に感じた
「無難」感、なんだろうなと考えつつ観ていました。
「無難」と言うと悪い言葉のようだけれど、そうではなく、
大劇場で団体客に見せられる安定感があるということ。
神が光臨するような奇跡の舞台もありえないけれど、
暴走して、あらぬところへ行ってしまったりもしない。
マニア向けではなく、毎回同じものを提供できるプロ。

今の日本で見られる商業演劇としては
最高レベルの一つだとは心から思っています。
前回も書いたけれど、大劇場演劇ではありえないほど
主要キャストにハマリ役がそろっていると感じるし。
でも、あっきーヴォルフと本気の山口祐一郎@コロレドとの、
血が沸騰しそうな掛け合いとかが、もう一度感じたい。
今の指揮の方は、割と落ち着いたテンポで振るけれど、
来月の、ノリと勢いが身上の塩田指揮なら変わるか?
私にしては珍しく、塩田さんを待ちたい気分です。



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