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2005年07月14日(木) 『キレイ〜神様と待ち合わせした女』

えーと、今は20日の夜です。
13日に『うら騒ぎ』観た後は、14日『キレイ』
16日『マウストラップ』、17日『モーツァルト!』
20日 7月大歌舞伎『十二夜』を観ました。
15日は『パリアッチ!』のはずでしたが挫折。
一緒に当券するはずだった友人から終演後、
「すごくファンしてる役者がいないなら、無理に
観るほどじゃなかったよ」と言われてホッ。
でも高鹿さんは良かったらしいですね・・・。

どれも一言ずつでも言いたいものがありました。
でも最初に観たのが、割と相当性に合わなくて
観終えると激しく体力消耗する松尾スズキ作品で、
しかもよりにもよって、上演時間4時間弱、
終演したら23時近いという長尺だったんです。
おかげで、先週木曜観終えた時点で気力ほぼゼロ、
ネットになんて迎えるかいって状況になっていました。
でもまあ明日明後日、観劇休みなので頑張ってみます。
とりあえず、最初の作品から。

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『キレイ〜神様と待ち合わせした女』

<場所>シアターコクーン、D-1番
<時間>1幕100分、休憩15分、2幕100分
<作・演出>松尾スズキ
<出演>
ケガレ:鈴木蘭々、ケガレ・ミサ:高岡早紀、
ハリコナA: 阿部サダヲ、ハリコナB:岡本健一
カネコキネコ:片桐はいり、 カネコジョージ:松尾スズキ
ダイダイカスミ:秋山菜津子、ダイズ丸:橋本じゅん、
ジュッテン:大浦龍宇一、マジシャン:宮藤官九郎

伊藤ヨタロウ、池津祥子、伊勢志摩、顔田顔彦、
宍戸美和公、宮崎吐夢、猫背椿、皆川猿時、村杉蝉之介、
荒川良々、井口昇、少路勇介、康本雅子、花井京乃助、
江田あつし、蝦名孝一、近藤大介、羽田謙治、
前田員範、森内遼、安田栄徳、山崎隆弘、
大川麻里江、木村智早、桜井美紀、中尾ちひろ

(酒井若菜 体調不良による降板の代役:鈴木蘭々)


・・・・・長い(^^;
とにかくそれが一番の感想だったり。
コクーンの固い椅子、端っこの席、松尾スズキを4時間。
初演がとても評判よく、再演が始まってからもチケット品薄で
D列なら多少色をつけたって速攻売れる評判って知ってるけど、
それでも私にとっては、ちょっと拷問な舞台だったかも。

「松尾スズキの舞台は情報量が多い」と言う人がいたけれど、
そういうことなのかなぁ、短時間でお腹いっぱい。疲れる。
歌詞が秋山さんぐらいしか聞き取れないせいもあるけれど、
誰をメインで観ていいやら判然としないままに流れていき、
何だか話もつかめないままに、インプットが処理できなくなって
そのうち、頭が一時フリーズを繰り返すようになってくる。
だから結局、ほとんどは単発の感想になってしまうんですが。

その中で唯一、流れをつかんで理解できたのはダイズ丸。
じゅんさんが演ってたからなのかな?単純で一生懸命。
不可能な妄想ではなく、実現可能な等身大の夢のために
毎日を懸命に生きて幸せをつかんだ彼が、好きでした。
とても謙虚に♪ダイズ丸の歌 を歌っていた死ねない彼が、
♪最後の一花(トザイトーザイ)での吹っ切れを見せるから、
人生って捨てたもんじゃないよなと思えちゃう力がある。

ハリコナも、分からないなりに好きだったかな。
アホウのAが賢くなってBになってからも、ずっとお茶目。
特に岡健が、こんなに阿部サダヲから違和感なく成長するとは
思ってもみなくてビックリしました。全然違うけど、確かに同じ。
自分の感情に素直であり続けることが愛嬌になっている感じ。
女装してもお笑いやってても歌ってもシリアスしてても、
なんだか微笑ましく見ちゃう。気分は母親でしょうかね。

カスミお嬢様になると、話の中心に絡む役だけに、
その絡み方が全く理解不能なのが辛くなってくるのですが、
単体としては、弾けっぷりが、もう完っ璧に素敵でした。
主人公のケガレの親友だけど、やたらハイテンション。
「イエ〜イ!」だっけ?ハイタッチしちゃったりしてるし(^^;
「かっこいい秋山お姉さま」のイメージ持っていただけに、
幕間にキャスト表チェックしてもなお、半信半疑なくらい。

マジシャンは「クドカン」そのままの人の良さが見えて、
好感度高いままで観終えたんですけど、それが違和感で。
ケガレやマタドールの対応を見ていると、本当はもっと、
ちょっとおかしくなっている怖さのある人なんじゃないかな?
10年もの間、周り中を騙して少女を監禁し、小さな世界の
帝王であり続けた緊張感みたいなのって、なかった感じ。
それがあると、もっとケガレの世界観が変わって見えたかも。

そんな感じ。主人公たち(ケガレ=ミサ)については、
いいのか悪いのかもよく分からなかった。でも、
マジシャンに感じたような、話の中での違和感はなかったし、
大浦龍宇一@ジュッテンのような、出てくるたびに、
「この人誰だっけ?」と考え直さなくちゃならないくらい
存在感やキャラクターが薄いという状態ではなかった。
だから、良かったんじゃないのかな、分かる人にとっては。
歌詞は全然聞こえないけどね。でも、パンフレットに相当数、
歌詞は載っていたから、先に読んでいれば良かったのかな。

そして私結局、副題に関わるストーリは、ほとんど全く
理解していないんだなぁと今更のように思っています・・・。



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