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2005年06月20日(月) |
『The Boy From OZ』 |
いつから書いてなかったんだっけ(^^;というご無沙汰です。 ちなみに舞台は、これを2回観ただけ。今月の観劇数3。 仕事が忙しくて残業時間も土日もフルに働かなくちゃで サボってネット触っている時間なんてないのとか、 家に帰ったら帰ったで、プレステつけたりしてただけ。 なんか、こんなんじゃいかんなぁ・・・。
でも、話の流れで定価で買ってしまった トニセン舞台生活10周年記念本に載っていた 村井さんと坂本さんの対談なんて読んでいるうちに、 久々に、やっぱり舞台観たいぞモード入ってきました。 チケット取りもサボりっぱなしだったから、 またいろいろ掲示板とか回らなくっちゃ。 頑張ろうー!
『The Boy From OZ』
<時間> 1幕 18:30-19:45、2幕 20:05-21:20 <場所>青山劇場 13日:F-6番(下手ブロックセンター寄り端) 20日:L-17番(下手サブセンターセンター寄り) <主な出演> ピーター・アレン:坂本昌行、マリオン・ウールノー(母):今陽子、 ディック・ウールノー&ディー・アンソニー(マネージャー):団時朗 ジュディ・ガーランド:鳳蘭、ライザ・ミネリ:紫吹淳、 グレッグ・コンネル:IZAM リトル・ピーター:松谷嵐(13日)、篠原悠伸(20日)
2回観ました。最初は1回だけのつもりだったはずが、 諸事情により譲れないチケットが2枚になってそのまま観劇。 彼主演の舞台は、前回の『Never Gonna Dance』がイマイチで、 今回もそれと同様に主役の華が肝心と聞いて不安だったけど、 1回観てみて、2回あって良かったじゃん!と満足。 「ヒューありきの舞台」と聞いて想像していたような、 ワンマンショーの派手なミュージカルではなかったけれど、 繊細に1人の人生を描き出してくれたかなという感じで。
だからつまり、華はね、やっぱりないんですよ。 最後にうわ〜っと盛り上がるところは白の燕尾なんですが、 着慣れていないのか、服に着られている印象がある上に、 出演者全員が真っ白な衣装なんで、目を離すと見失う(^^; それ以外のモブシーンは、一人だけ衣装が違ったり、 派手にスポット浴びていたりするので見失いはしないけれど、 子供時代から、「どんな大人になるのか」と思われるような ちょっとすごいヤツという印象は全くない。だから、 2幕冒頭の華やかなりし時代は、やっぱりイマイチ。
最初の方は子供時代なので子役も出てきていたのですが、 並ぶと、タップの出来の差もあって子役の方が華がある(^^; 特に13日の松谷くんは、ただのこましゃくれたガキではなく、 本当に只者ではない感があったし、演技もまずまずで、 坂本ピーターを食わず盛り立て、とてもいい感じだったかも。 坂本さんに似た柔らかさもあったし、何となく彼が消えた後も しばらくは残照で、坂本ピーターもすごそうに感じたくらい。
でもね、何が良かったって、坂本ピーター、歌が良い! こんなにうまかったっけ?と驚くほど、情感あふれるんです。 強引に人を引きずり込む歌い方じゃないんだけれど、 サラリと自然に、何でもないように優しく温かいので、 観ている側が泣けてきてしまうんです。
もともとの『The Boy From OZ』という舞台や 「ピーター・アレン」という人物とは全く違う気がしますが、 かっこよく生きることに慣れてしまっていて、気持ちを 表に出せないけれど、内面は温かい男の人生が見える。 ジュディが言う「田舎者の色男」が、とてもしっくり。 かっこいいんだけど、不器用で土臭い部分もあって、 センスはイマイチよくない。そんなピーター像が好き。 「繊細」なんて表現もあったかな?分かる気がする。 アイドルというには、ちょっと古臭い雰囲気を持つ、 彼自身のイメージも思い出されるようで、納得します。
でも、恋愛の場面はイマイチなんだよなぁ。 対ライザでも対グレッグでも、ちっとも恋してない感じ。 特にグレッグは、IZAMに演技は期待してなかったけど、 歌も外れまくって不安定で、相当キツかった分、 雰囲気を作り出すほどの坂本さんの余裕のなさが目立って。 でも幻のグレッグが歌う♪「I Love You」なんかでは、 絡みがないので、歌を聴かず歌詞だけ聴いて、ピーター だけに視線ロックオンしていたら、結構うるっときたから 恋愛でも「悲しみ」なら、いけるのかな?しかし、 カップを投げつけたというグレッグ・・・。辛すぎ。
ライザとの場面も、ライザの どピンク服にきつい化粧と、 笑ってほしいのかと思うような外見での若い時期は、 「これに一目惚れ〜?」と苦笑しかできなかった分、 恋が見えないのが余計に辛く感じられたけれど、 後半「情愛」になってからは良かったです。 初回に観た時に、思わず涙してしまったのが、 グレッグを失い自身も発病してボロボロのピーターに 別れた妻であるライザが会いに来た場面だったし。
OZの大地を思わせるような大きな紫吹ママととか、 「鳳蘭」でしかないけれど、圧倒的な存在感の鳳さんとか、 周りにも恵まれた舞台だったんだなと思う。 坂本さんって、年上相手だと素直に伸びるからいい感じ。 「さよならは誰にでも来る。大事なのは、自分が生きたと いうこと」という歌詞が、こんなにすんなに伝わる人で 聴けただけで、随分、満足して観終われました。 あ、でも、客いじりの場面とかは「V6ファン」が 観に来ている事に助けられている面が大きかったと思うから、 「所詮ジャニーズだしなぁ」と思っている人が観に行くと、 評価厳しくなる舞台かもという気もします。
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