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2005年05月22日(日) |
『レ・ミゼラブル』楽マチソワ |
諸事情により睡眠時間3時間で連日マチソワ+当券並び。 あまりの眠気が、ソワレ観ている最中に吐き気に変わって、 途中で出るべきか悩んでしまっていた かずきです(^^; しかも、20:15終演のはずが10数回のカーテンコールで、 終演後出てきたら、20:40過ぎ。疲れるはずだぁ。 絶対座れない電車に40分乗って帰る自信が持てず、 水分と睡眠と甘味と少しずつ取ってから、帰宅しました。 あー疲れた。でも、結構 満足。 以下、書きなぐり感想文です。
『レ・ミゼラブル』12:00〜
<場所>帝国劇場2階D-33番 <出演> 石井、岡、河野、岡田、新妻、佐藤、森、シルビア、東山 大久保ガブ、伊藤グラン、阿部バベ、小鈴コンブ、ほか <指揮>井村誠貴
Myレミゼでした。 もう最近、石井バルジャンでは涙腺緩んじゃってますし。 「こいつを・・(はぁはぁ)・・盗んで(はぁはぁ)・・・ 逃げた〜!」の息遣いで、既にボロッボロに泣いてます。 毎日、お姉さんと子供たちの生活、必死で支えながら、 地道に働いていたバルジャンの真面目さを感じるから、 (やめとけよ、後で苦しむよ?似合わないんだから!) なんて思いながら、でも、やっと手に入れた自由に対しての 絶望も共有しているから、あえて盗みを働く気持ちも分かる。 「20年前に(まっとうに生きる)俺の道は消えた」と思っている バルジャンだから、プロローグ泣けるんですよねぇ・・・。
他も、きっちりレミ。 岡ジャベはちょっと「頑張れ岡さん」部分があったけれど、 抑え目の演技が逆に好感度あったくらいだったし、 もう、預言者のような光のアンジョと、補完するコンブ、 そんなアンジョから目が離せなくなってしまったが故に、 心ならずも戦いの場に存在してしまうグランテール、 真っ向勝負で恋と戦いの間で悩み、選択するマリウス、 桝井君よりちょっと大きめで「男の子」してるガブローシュ。 (歌は、桝井君の方が安心して聞けることが多いけれど) ABCカフェやバリケードのバランスが取れている。
舞台がほとんど全部よく見える2階センターだったので、 マリウスが撃たれた後、赤旗を振るアンジョルラスと 慟哭するバルジャンが、完全に同時に目に入ってきて、 バルジャンの物語が、学生たちの戦いが行われている まさに、そのパリで起こっているということが、 バルジャンがそういう世界で生きているんだということが、 非常にリアルに感じられたのも、良かったと思います。 前に映画を観た時、バリケードを作っていく場面で、 パリの街の風景が映っているのが、何か感動だったけれど、 この回は、映像なくして きちんとパリだったと思います。
後は、注文を1個だけつけるとしたら、コゼットかな。 ガラス細工が相手であるかのように、そうっと大切に、 触れてはいけないみたいに彼女を扱う岡田マリウスが 触れた手を慌てて引っ込めた直後、ためらいもなく 手を伸ばして握る積極的すぎるコゼットは、寂しいなぁ。 コゼットには、一瞬ためらう慎み深さが欲しいんだよぉ(^^;
とは言ったところで、先ほど言った映画で クレア・デーンズが演じたコゼットなんかは、 パパに反抗しまくって、深夜に家を抜け出す娘だったし、 今どき古風なコゼットなんて はやらないのかもですが。 でも私にとっては、後、そこさえクリアできれば、 近年珍しいほどMyレミゼだったと思います。幸せ。
カーテンコールは、森公美さん司会。 「来年4月帝劇レミ決定!」の垂れ幕が下がってきて、 今日で終わりの人が1人ずつ、恒例のご挨拶。 「不安だらけで始めたけど支えられて千秋楽が迎えられた」と 東山さんのやっぱり外見からは想像つかない低い声にドキドキ。 「何も考えてないんです。何で考えてなかったんだろう?」と 始めた岡田さんは、「花粉症で4月は洟が垂れてたから、 4月がお休みでよかった」とか。おい〜(^^;な天然挨拶。 一孝さんは、しっかり「レミを他の皆さんに広げて!」と語り、 いい感じでまとまって気持ちよかったです。
<あと1つ追加> カーテンコールほとんど最後の方で、 東山さんと岡田さんが衣装の上だけ交換してきました。 岡田アンジョは、三色旗色の帯も含めて異様に似合わないけど、 東山マリウス、黒の細身の衣装が似合いすぎですぅぅ(^^; ペタッと座り込んだ河野さんに、片膝つきで「お嬢様」と、 手を差し出した姿は、ほとんどホストに見えてしまいました。 いやもう、かっこいいから何でもありでしたが。 <自分の記憶のために、以上、追加>
あ、ちょっとだけ、今日のことじゃないけれど、 最後に、先日友人と話していて、思ったことをメモ。 今までも随分マリウスを好きになってきたけれど、 岡田マリウスを追っかけて観ていて初めて、 「ああ、そうか」と思ったことが1つあったので。
ラマルク将軍の死を告げられた時の表情を見て、 「このマリウスは、ラマルクはこの国を導き得ないと 思ってたんだなぁ」と感じたんです。少し驚いたけど。 だから「誰が導くか」と問いかけ「ラマルク」と言われて、 「いや、ラマルクは重病だ」と歌えるんだと、ふと思った。 アンジョルラスに対して、そんなふうに言えるのって、 あの中でマリウスだけなんだろうなと思いました。 他のマリウスは知らないけど、今期の岡田マリウスで 初めて感じました。またちょっと、レミチェックポイント。
『レ・ミゼラブル』17:00〜
<場所>帝国劇場2階D-12番 <出演> 山口、鈴木、知念、泉見、笹本、徳井、瀬戸内、マルシア、 坂元、大久保ガブ、伊藤グラン、阿部バベ、上條コンブ、ほか <指揮>井村誠貴
楽の祐一郎さんは、文句あっか!という舞台を見せてくれる。 本来ミュージカルって、音楽だけでも相当な力があるんですよね。 全く知らない言葉で歌われていても、何となく、感情が伝わる。 きちんとクレッシェンドなども譜面どおりに歌うだけでも、多分、 「ああ怒ってる」「しんどいんだ」「楽しそう〜」なんてぐらいなら 伝わってきて、難しくない部分は何となく分かって楽しめる。 そういう醍醐味が最も伝わってくるのが、楽の祐一郎さん。
「俺は〜、24653〜!」の代わりに、 「俺は〜、山口祐一郎〜!」という感じに聞こえましたわ。 何のごまかしもなく、はっきり名乗っていると感じたのね(笑) すべてがそんな感じで、もう疲れて細部まで観られない身に、 全然寝かせてくれずに、感情が叩き込まれてくる。すごい。 「必死で祈ってるんだな・・・」「死にそうなんだ・・・」とか、 何となく感じつつ、気がついたら終演。
祐一郎さんの歌以外は、やっぱり好みの可憐な知念コゼと、 綜馬ジャベの物語ってくる歌ぐらいしか覚えがないかも(^^; 彼らに関しては、感情が点でなく流れで感じ取れたのは、 実力なのか好みなのか、よく分かりませんが。 やたらと拍手や手拍子が多くて祭りっぽさあったし、 割と、気分はレミコンだったかもしれないです。
さて、カーテンコール。 朗らかな綜馬さんのお声で「Ladies & Gentleman!」と 音声が入って、始まり。司会もしっかり綜馬さん。 「レ・ミゼラブル」の発音が、ちょっとおかしくて笑ったり、 「日本全国からお越しくださったお客様と、こうして 千秋楽を迎えることができたこと、幸せに思います」に、 思わず、綜馬さん分かってんじゃんと笑ったりしつつ。 アンチョコのノートをやたら頻繁にめくっていたけれど、 何がそんなに書いてあったのかなぁ?一生懸命、中身を オペラで覗いてみたけれど、五線譜みたいに見えただけ。
挨拶に出る一人一人を紹介する時に、 枕詞をつけて綜馬さんが紹介していったんだけれど、 徳井さんに関しての「次に何が飛び出すか?!演技も音も ハラハラドキドキさせてくれた、徳井優さんです!」 みたいなものもあったし、結構こちらがドキドキ気味。 「老体に鞭打ち」と紹介された瀬戸内さんは後から 「何か、紹介文にえこひいきがあるみたいやな」と 突っ込みを入れてくれたから、ちょっと安心しましたが、 徳井さんの「また戻ってこられるように・・・」という 挨拶の前の紹介文としては、ちょっと気になったかも。
自分に関しては自分で呼び出し。「鈴木綜馬。はい!」と。 休演の事情について、朝起きたらいきなりのどが腫れていて、 「ダメだ、休もう」と決めたとの話をしてくれました。 休演前に不調の話を聞かず、休演直後にも、それほどの 何かというものは感じなかっただけに不安もあった分、 ファンとしては安心したけれど、祐一郎さんが どつきに来たこともあるし、これも賛否両論かもなぁ。
でも、その後、祐一郎さんの〆の挨拶が、 「・・・・・・・」と、突っ込みを待つネタだったので、 突っ込み希望として、先に綜馬さんを どついておいただけ? どうもやっぱり、この人の考える面白さは読めないのですが。 どつき合いの後の祐一郎さんは、何も言葉にしない挨拶で、 深々とお辞儀するだけだったのですが、私は好きでした。
しまった、カーテンコールの感想の方が長い(^^; でも祭りらしく、そちらの方が印象的だったので。 失礼な感想かもだけど、お茶目&朗らかな綜馬さんと 楽しげなキャストたちの姿で、目が覚めましたし。 さすがに10数回にもなると、長いなぁと感じはしたけれど、 綜馬さんがバレエのように飛んでポーズ決めてくれたりしたし、 最後に、キャストさんたちから「お客様に」と拍手も頂き、 嬉しい気分で帰れてよかったです。
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