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2005年05月21日(土) ね…、眠い…。(『レ・ミゼラブル』マチソワ)

限界状態に眠いです。
本来、今日はマチネだけのはずだったんです。
それでも気力&体力に限界を感じて、友人に断って
出待ちを途中切り上げ、食事して帰ろうとしたところ、
別の友人に遭遇、「タダでいいからソワレ観て!」と。
諸事情により空けたくない席が2個あるらしく。
事情は知らないが座るだけならと、帝劇にUターン。
そして結局、マチソワしてきてしまいました。
今、でろっでろに眠いです。どうすんだ、明日・・・。
以下、簡単(に終わるといいなぁ)感想です。


『レ・ミゼラブル』マチネ
<場所>帝国劇場E-20番
<主な出演>
石井、綜馬、笹本、シルビア、河野、泉見、佐藤、森
東山、桝井ガブ、戎ちびコゼ、森本ちびエポ

今月の集大成その2。
今月は、今期レミでは1回しか観ないはずだったのに、
それが8回(数えてみて自分でもビックリした)なんて
大幅に増えてしまった元凶4人中3人が揃う2回目。
石井・綜馬・岡田・知念・東山が揃うと最強だけど、
実は、そんなMyドリームデーは存在しないので、
ちょびちょびと組み合わせを楽しんでいるうちに
回数が増えて増えて仕方なくなってしまったという。

増やした一番の元凶、石井バルジャン。
愛情の大きさと厚さに、My最強バルジャンである
滝田パパを思い出させられて、ウルウルきている。
まだ、コゼットへの愛情は不足気味と感じるけれど、
ちびコゼやマリウスへの厚情は、染み入ってくる。
素朴な暮らしをしていたはずの不器用な男の生き様が
感じられるから、同じく不器用にしか生きられない
綜馬ジャベの頑なさが照り返って物語を魅せる気がする。

今日は、伸ばしたり間を取ったりのタイミングが、
いつもよりほんの少し長めだなという印象がありました。
でもその合間に逆に、原作で描かれる物語が、ザアッと
思い返されてくる感覚は、久しぶりすぎて感動もの。
もしかしたら、レミのストーリーを全く知らない初見だと、
間が長く感じるかもしれない不安はあるけど、私は大好き。
でもだからその分、コゼを引き取ってきたばかりの場面、
回されて はしゃいで足をバタバタさせる戎ちびコゼなどは、
似合わないことおびただしくて、ムッとしてしまうのですが。

石井-綜馬が、私の愛した滝田-綜馬を思い出させるなら、
彼らしさが存分に発揮されてきた佐藤テナも、懐かしい印象。
「バルジャベと共に三角形を形作る存在」というテナよりも
レミゼという重い作品の中でのコメディリリーフであった
テナルディエを復活させている印象で、存分に楽しめる。
ひたすらシリアスしているバルジャベの間でホッとする。

本当に上手いなぁと思うのは、バルジャンと応対しても、
自分の雰囲気を捨てないままシリアスに溶け込めること。
岡田マリと東山アンジョがABCカフェで歌い合う時の、
雰囲気の見事な切り替わり具合もいいなぁと思うけれど、
ともすると邪魔になりがちな森公美テナ妻と物語の間で、
似たもの夫婦と見せながら緩衝材になっている彼は見事。
シルビアファンテは母であるが故の強さを見せてくれるし、
いろんな部分に懐かしいレミゼを思い出させてくれる、
安心して物語に浸れる、来たかいのある舞台でした。


『レ・ミゼラブル』ソワレ

<場所>帝国劇場X-47番
<主な出演>
山口、今、新妻、マルシア、知念、岡田、佐藤、瀬戸内、
坂元、桝井ガブ、戎ちびコゼ、森本ちびエポ

1幕始まるやいなや、チケ引き受けたことを後悔。
最後列通路際の席で非常灯に照らされて、明るいわ
目立つわ、座り心地は悪いわ、すぐ横に蛍嬢だわ、
目をつぶっても容赦なく飛び込んでくる声の持ち主
ばかりだわで、寝ることもできない状態。辛い。
それならと舞台に集中しようとしても気力は足りず、
中途半端にグ〜ラグラしながら、何とか1幕終了。

幕間で友人に会えたら謝って帰ろうと思ったのに、
友人の友人にだけ出会って「すごい頑張ってたのに、
どうしても売れなくて可哀想だよね」言われてしまい、
本人には会えず、逃げられなくなり。とにかく、
冷やしそばとカフェインをお腹に叩き込んで、2幕。

バリケード途中から、覚醒しました。
アンジョに傾倒してついていく友たちとは違い、
その思想に時に疑問を呈しつつも共に戦うことを選び、
選んだ以上は、できる全てを尽くして戦うマリウス。
弾を拾いに出るという判断が、しごく冷静に見えた。
コゼットが旅に出るからヤケになったんではなく、
だから、気にせず自分の命を懸けられるが故の判断。
それを止めたアンジョルラスを一瞬抱きしめた意味は、
「止めてくれて有り難う!でも必要だから行くよ」かな。
アンジョがボケボケな分、岡田マリウスの男らしさが
常より更に際立って見えたバリケードが落ちた後の
♪カフェソングは、半端じゃなく泣けました。

そして♪エブリデイ。
「コゼット、コゼ〜ット」で、マリウスと一緒に、
2人の出会いからのすべても、思い出しました。
グランに「ついに恋をした」と言われて初めて、
これが恋なのか!と、相手を愛おしく思う気持ちの
正体を知って驚いている、本当に初恋君なマリウスや、
「この愛をおそれない」と歌いながらも、マリウスを
直で見られず、古風な恥じらいを見せるコゼットなど。
エブリデイでも、バルジャンがやってきたことで、
思わず相手の手を握り締めてしまっていた自分に気づき、
慌てて恥じらい手を離したコゼットが「お前にやろう」の
言葉で見せる、何ともいえない幸せそうな笑顔で泣けた。

そんな2人の、やっと誰はばかることなく
口付けもできるようになる、結婚式。ここで、
舞台全編通じて初めて見せる、マリウスの全開笑顔が、
「そうか、やっぱり、ジャン・バルジャンに救われた」
だという辺りで再びボロ泣き。いつもいろいろ悩んでた
マリウスが、初めてすべて納得して見せる笑顔は最高で。
普通、札束投げつけながら、あんなに全開で笑うか?(^^;
観ながら、苦笑しつつ泣いちゃいます。

♪エピローグ。石井バルジャンを観た直後とあって、
どうにも影の薄かった山口バルジャンでしたが、
そうっと静かに、半分消えかけながら歌うここは好き。
(あ、戎ちびコゼの足バタバタ、山口バルとだと好きです)
そして、駆けつけてきたコゼットの、娘らしい気遣いや、
しっかりバルジャンと目を合わせて頼もしさを見せ、
息を引き取った相手に頭を下げ敬意を捧げるマリウスの
男らしさ、そして♪民衆の歌の盛り上がりでまたボロ泣き。

頭の隅の隅の隅で、泣くとまた疲れるんだけどなぁとか
思いながら、止められずボロボロ泣いてしまったので、
終演後、仕方なく友人に半額払って帰ってきました。
だって本当は観たかったんだもん、岡田マリ&知念コゼ楽。
だけど、体力も財力も持たないからと諦めていたのが、
観たら泣きまくったんだもん。やっぱりすごい好き。
梅田ではありえないペアだから。だから、観てよかった。
でも、明日の体調が、本当ぉぉぉぉに、不安。



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