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2005年05月24日(火) |
『レ・ミゼラブル』 2,000回記念公演 |
SP初日、行ってきました。 とにかく、席が良かった! 最前列サブセンター、センターより通路脇A-35番。 自分の強運を譲ってくれた友人に、大感謝。 今も昔も私のファーストバルジャンは滝田さんですが、 当時、取っていただくと多かった席が、A〜E列30番台。 最近は後方や下手側が届くことが圧倒的に多いため、 もう、この席に座っただけで、かつての思い入れが 甦ってきて、ドキドキ。懐かしいレミを観るぞ気分上昇。
全体として評価すると、まとまりは悪かったと思います。 でも、やっぱり、とんでもない人たちがいたから満足。 その筆頭は、誰が何と言っても歌穂エポ。パーフェクト。 何で1列目で観ても可愛いんだ、何歳だよ(^^;はともかく、 この恋が叶うことなんて一度も考えたことがない姿が好き。
結局は、ミゼラブルな中で生きるしかないと分かっていても、 今は、自分にとってたった一つのきれいなものである、 マリウスへの思いを心の中で握り締めているんですよね。 「分かってない」と言いつつ、分かってくれることなんて ただの夢でしかないと思っているのが切なくって・・・。 マリに積極的な現エポちゃんたちも可愛くて好きだけど、 歌穂エポに久々に会ってしまうと、「これが本物だ」と 思ってしまいました。叶わぬはずだった夢が叶った、 ♪恵みの雨 なんて、苦しいのか幸せなのか分からなくて、 息を止めて見守ってしまいました。すごいぞ、歌穂エポ。 彼女のためだけにもう一度¥13,500払えます。確実に。
とんでもないパート2、鹿賀ジャベ。 実は初見なのですが、ごく当たり前で懐かしかった。 「ああ、ジャベールだわ」と観ていてスルッと思える感じ。 常に努力して、自身に誇れる自分であり続けていると感じられる ジャベールは非常に好きですが、その誇りが貫禄と相まって、 時に間違って警視総監ですか?ぐらいに見えるのは、ご愛嬌。 そんなジャベがミシミシと壊れていく様は、非常に納得いった。 鹿賀バルは、どうしても小手先の演技に見える部分が多くて 最後まで受け付けなかったのですが、ジャベはあまりに自然で どんな演技をしていたのか細かいことを覚えていないくらい(笑) あ、でも、唯一、♪スターズは、やっぱりちゃんと歌える人に 歌ってほしいなと思ってしまう。鹿賀節、苦手。
パート3は、斎藤テナ。 相変わらずテンポオンチで♪襲撃 でも入りそびれて間に合わず マリウスの「奴らは〜逃げたよ〜」が、かぶっちゃったりしていた。 でも、体に染み付いた安定感からか、当たり前にテナに見える。 作った演技はどこにも見当たらず、自然にテナルディエ。 この辺りの人々は、人生半分以上がレミだったりするんですよね。 まさにレミゼが人生の転機で、何より特別なミュージカルであるという 体に染み付いた感覚と思いが伝わってくるのが、すごく嬉しい。
彼らと同じくレミへの あふれる愛を感じたのは、岡アンジョ。 第一声がちょっとグラついて不安を感じたけれど、 以降は抑え目ながら見事な美声。レミ初見が岡アンジョだった 私には、「これがアンジョよぉぉ!」という完璧な喜びのある歌声。 が、姿と演技に関しては、今年初めてアンジョルラスに出会った 気分でいる私にとって、アンジョといえばデフォルト東山さん。 つい、容姿を見ると「でかっ!」と思ってしまうのは許して・・・(^^;
そして何より違和感と共に思い出したのは、明るい笑顔。 ♪民衆の歌で、華のような笑顔で通りの左右の人々に、共に 行進するよう呼びかけるアンジョって私にとっては変なのよぉ。 思ったより、アンジョのイメージは原作に縛られていたらしい 私にとっては、この明るい優しさがアンジョだと思えなくって、 絶賛される岡アンジョに違和感を感じ続けた日々を思い出しました。 でも、Myアンジョがどういうものか確定した今、改めて見返すと、 その素晴らしさと輝きも納得できて、アンジョとしてあることに 輝きを増す岡さんも観られて、嬉しかったです。
もう1人のお帰りキャスト、岩崎ファンテ。 実はファンテも、アンジョルラスと同様、当時の私にとっては 絶賛されているのに理解しがたいキャラクターの一人でした。 が、マルシアファンテ、シルビアファンテを観てきた今なら、 分かるかと思ったら、案の定。気が強く頑なに生きるしかない ファンテーヌの人生が浮かび上がってきた感じがしました。 岡さんと違って、声は明らかに衰えてしまっていたけれど、 さすがに死に掛ける病院の場面とか、ぞくっとしました。
最後に禅マリ。以上2人と逆に、当時は激愛していたキャラ。 だけど、観ていて感じたのは、「そうか、あの頃の私って こういうキャラクターが好きだったんだ」ということでした。 戸井マリウス、山本マリウス、そして「今期の」岡田マリウスの、 きちんと思想を持ち、戦いを選択する生き方を見てきた後だと、 禅マリウスが、私の感じる原作とは全く違うということ、そして、 変わってしまった好みとは相容れないことを、強く感じる(寂)
(馬鹿で馬鹿で馬鹿で馬鹿で)×100万回、でもどうしようもなく 可愛いんだよマリウスを、嫌だぁぁぁと叫びながら観ていた。 思想なんざどこにあるんだって感じで、バリケードにいても 何も理解してないマリウスは、一昨年の岡田マリを思い出したり。 が、♪カフェソング以降、「何があったんだ、お前?!」という いきなりの成長っぷりと男らしさを見せる。怒りの♪カフェソング。
1幕の間は、(嫌だわ、こんなのマリウスじゃないのに)と 思いながら、やっぱり可愛さに抵抗できずに頬が緩んでいた。 なーんも考えないで戦って、なぜか一人だけ生き残ってしまった 後の♪カフェソング、そんな自分に激しい怒りをぶつけつつ歌う。 「そういえば、この変化が好きだったんだなぁ」と思い返しながら、 怒りに共振してボロボロ泣いていた。ずるい。嫌いな役作りなのに、 1曲だけで全部帳消しにするくらい強引な感情表現するなんて。 好みじゃないのに悔しいのに、息止まるほど泣かされた。 でも、好み云々ではなく役として生きているかという意味で、 鹿賀さんや歌穂さんたち(含む岡さん)とは違って、 新キャスト側の人間なんだと感じてしまう。
結局、役作りなんて考えさせる前に役を生きて見せてしまう、 10年選手キャストたちのすごさを、改めて感じさせられた回でした。 役柄のせいもあるんだろうけど、禅さんがまだまだに見えたかも。 「6年前に終わってから気になっていたことを、今回試せてよかった」 とか言ってた挨拶も、記念キャストとして呼ばれた側じゃないなと 思ってしまったし。岡さんとも差がハッキリ見えてしまって、残念。 そこまでレミゼに人生かけてないぞ感が、森公美さんともども、 ちょっと、あの場にいるキャストとしては中途半端に見えました。 彼らにとってレミゼは「特別なミュージカル」じゃないんだという感じ。 今井バルとか知念コゼは、それなりに居場所を見つけていたかな。 今井さん、バルとしては好きじゃないけれど(やっぱり眠いし)、 初演キャストに混じっての存在感は結構あるなと思ったり。
でももう、舞台としてバランスはどうよとか、そんな問題はともかく、 懐かしい席に座って、レミゼで懐かしい役を演じる彼らに もう一度会えて良かった!と心から思える舞台を観られて、 ジョン・ケアードがやってきて、垣ヶ原さんを冗談交じりで褒めまくり、 歌穂さん思い切りお気に入りです雰囲気でニコニコと話をしていて、 それだけで、微妙な気持ちは全部埋め合わせても まだ、お釣りが存分に来るくらい、満足でした。 後1回、歌穂エポにもう一度会えるのが、とにかく楽しみです。
最後に。お花もらいました。多分、局田さん@ガブ君。 先日の綜馬ジャベ花同様、肩に当たって後ろの列に 飛んでいきかけたのですが、跳ね返って戻ってきました。 きれいに撮れなくて残念ですが、濃紅・白・緑・橙色の カーネーションと、真ん中にオレンジ色の釣り鐘型の 小さな花がたくさん咲く花が1本、入っています。 2,000回記念はちょっと豪華なのか、香りもいいです♪
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