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2003年11月09日(日) |
ミュージカル版『天使は瞳を閉じて』 |
<幕>1幕85分、休憩15分、2幕65分 <作・演出・作詞>鴻上尚史 <作曲・作曲>杏里、岸谷香、木根尚登、TAKE(FLOW)、 デーモン小暮閣下、中西圭三/高橋幸宏 <出演> 佐藤アツヒロ(ユタカ)、天野ひろゆき(天使1) 純名りさ(天使2・テンコ)、辺見えみり(マリ) 風花舞(ケイ)、生方和代(チハル)、根田淳弘(アキラ) 橋本さとし(電通太郎)、京晋佑(トシオ)、大高洋夫(マスター) 饗庭大輔、赤座浩彦、蝦名孝一、福永敬洋、 飯野愛、鈴木利香、長尾純子、林希
<あらすじ(多分、すごいネタバレ)> 核兵器によって人間が死滅した世界を見守る2人の天使。 ある日、持ち場の区域から少し離れたところで、 不思議な壁に囲まれ、奇跡的に生き残った町を発見する。 ほんのわずかな数の人々が、無邪気に仲良く暮らしている町。 天使2は感動して、天使は見守るだけのものだという規則を 破って人間となり、彼らと共に生きていくことにする。
しかし、平和な繰り返しの毎日も、少しずつ変わっていく。 不思議なドリンク(実は天使の涙)を与えることで、人々を 幸せな平和に留め置こうとするマスターの思いも届かず、 彼らは勝手に生き、自らの力で壁を壊し、死に絶えてしまう。
<感想> よく分かりませんでした。 いや、今までだって鴻上戯曲を観て「分かんない」 気分にならなかった事なんて、ほとんどないのですが。 意識では何も分からないままに劇場を後にして、 後になって ふとセリフの1つを思い出したり、 何かの瞬間に気がついたりするものなのかなと思うし、 分からなくてもいいのかもと思っているのですが。 でもそれにしたって今回は、ただ冗長に感じる1幕と いきなり説明不足になった2幕の差が大きすぎて。
あらすじも、多分これで合ってるんだろうと思うけれど、 最後が、友人に言わせれば「夢オチだったら怒るよ」状態。 死に絶えたのかな?と思ったところで、ワラワラと人が 出てきて、楽しげに歌っちゃってたのが、とても意味不明。 もしかして、既にカーテンコールだったのでしょうか? そのまま拍手とお辞儀になだれこみ、頭の中は?でいっぱい。
結局、一番印象的だったのは、オープニング(苦笑) 映像で、宇宙から徐々に地球に近づいて、日本が大きくなり、 幕が開くと、シンプルな舞台の階段上に座っているのは、 真っ白なズルズルに羽が付いた天使衣装の あまのっち。
彼は、歌っている時も話している時も、手持ち無沙汰な 足と手がいかにも素人くさくて観ていて辛かったけれど、 このオープニングでの座ったままナレーションは良かった。 見守るだけが役目の天使。見守りながら、心を痛めている。 合間で繰り返される「僕は明日、持ち場に戻ろうと思う」も 終わってみると、最後まで見届けてしまったことが辛いし。 朴訥とした優しさが感じられる彼が、今回一番好きでした。
後は、純名ちゃんのフライングが きれいだったとか、 久々の京さんの踊りが決まっていたなとか、そんな程度。 アキラ、ケイ辺りの騒ぎが「徐々に変わっていくもの」と 見えれば良かったんだろうけど、退屈に見えたのが敗因かな。
ついでに、パンフレットだけでは人間関係が分からず、 これを書くに当たって、ネットで登場人物相関図を探して、 今頃「そうだったんだぁ」とか思っている恋心があったり するのも、すごーく大きな問題だったと思います。 未だに「チハル」さんって どんな人だったか、 どうしても思い出せなかったりするんですもん・・・。 鴻上舞台は分かりにくいって肝に銘じているから、 結構 真剣に見ていたつもりなんだけどな・・すみません。
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