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2003年06月03日(火) 『ドント トラスト オーバー30』観劇。

<作・演出・作詞・作曲>ケラリーノ・サンドロヴィッチ
<作曲・音楽監督>鈴木慶一(ムーンライダース)
<幕>1幕100分、休憩15分、2幕70分・・くらい。
<会場>青山劇場
<出演>ユースケ・サンタマリア、奥菜恵、秋山菜津子、井上順
犬山犬子、みのすけ、峯村リエ、松永玲子、長田奈麻、安澤千草、
村岡希美、新谷真弓、廣川三憲、大山鎬則、吉増裕士、喜安浩平、
杉山薫、大堀こういち、藤田秀世、たま 


長いっっ!!
ストレートでやるだけの分量を全部つめこんで、
合間で歌も歌うもんだから、当然の結果なんだけれど。
しかもやっぱり、なんでここに歌が要るの?なものが多い。
すみません、1幕「話をすーすーめーろー・・・」と思いながら、
気がついたら寝てしまっていたみたいです。感覚としては
15分くらい寝ていたけれど、話は多分、ちっとも進んでなかった。
♪プラマイゼ〜ロと楽しく歌っているところで目が覚めて、
あ、この歌は何だかいいかも(^^)と思っていました。
帰りに歌える歌がある点は、ミュージカルとして○かも。

まぁでも、観に行くことになったきっかけが、
会社でユースケの舞台に行かないのかと聞かれて、
あと一歩惹かれないから、割引でも出れば考えるけどと、
答えた日、帰宅したら割引メールが届いていたってことだから。
このタイミングで届いちゃうんじゃ仕方ないと申し込んだだけ。
だから「生ユースケ・サンタマリア」を観に行って、
思ったよりずっと まともな演技に、結構 満足したかも。

上手かと聞かれると微妙なんだけど、安定感があるというか、
妙に素に戻る感じがなくて、安心して話を観ていられる。
秋山@ナツコのように、しっかりした基礎のある演技ではなく、
松永さんとか新谷さんみたいに、小技の利いた上手さでもない。
言ってみれば、主役でなきゃ どうよ?的な演技ではあるけれど、
真っ向勝負のくせに肩の力の抜けた演技は好みだったかも。

途中でタイムスリップする時のフライングも、良かった。
すごく きれいに動いていて、使われてる映像はベタだったけど、
それに泳いだり流されたりの印象が、よく出ていたと思う。
意外にも基礎の運動能力がいいんだという事実にも感動したり。
だから、主役的には期待低めだったせいもあって まぁ満足。

話自体は、タイムスリップや戦争やらグループサウンズやら
いろいろ織り交ぜてたけど、結局はラブストーリーなのよね?
そうなんだろうなぁと思いつつ観ていて、気がついたら
私の頭の中では、あまりにナツコの印象が強すぎて、
ヒロインのユキエ(奥菜恵)を忘れきっていました(^^;
奥菜ちゃん、可愛かったと思うんだけど印象が薄くって。
ただ、ユースケの手の上からふわりと飛び上がったりする
フライングだけは、とにかく見事に美しかったです。
周り中巻き込んで はた迷惑なだけのカップルだし、
これからも2人が会うには毎回 時空を歪ませなくっちゃだけど、
バカップルだけど、純愛だったのかなぁと思ってみたり。

要は、役者陣は良かったってことなんですよね。
井上純も いつもの井上純で、幽霊を飄々っぽく こなしていて、
いちいちうるさいパパっぷりが面白い味を出していたし。
たまの音楽の奇妙さは、使い方はともかく単品として好きだし。
金返せとは言わない。でも、もう一度見るかと聞かれたら、
無料でも ちょっとパスかなぁ・・・。たるいんだもん。



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