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2003年03月17日(月) 花組芝居『夜叉ヶ池』

<幕>全1幕、約110分
<出演>
佐藤アツヒロ、松本莉緒、加納幸和、岡本健一、
水下きよし、原川浩明、溝口健二、山下禎啓、桂憲一、大井靖彦、
八代進一、北沢洋、横道毅、各務立基、秋葉陽司、松原綾央
<作>泉鏡花、<演出>加納幸和


花組芝居は初めてだったんですけど、
外部キャストのいない時に来れば良かったかな・・・と。
いや、アツヒロでなければ観てなかった可能性大なのですが。
アツヒロはいつもどおりで、まぁそれなりに良かったのですが、
岡健はどうよ?なんだかすごく似合ってない役で光ってない。
オープニング、私の脇を通っていった時から、
顔は岡健だけど本当に彼?というくらい、つまらなかった。

彼に説明セリフを言われても、世界観が見えて来ないんです。
舞台正面の大きな釣鐘が目を惹き、壁に貼られた錦も美しく、
劇場入った瞬間から、これからどんな世界が始まるのか
楽しみに感じられるのに、そこから何も広がっていかない。
アツヒロ@萩原晃と松本莉緒@百合、岡健@学円の場面、
最初のうち、ごく普通〜に演技しているので、せっかくの
舞台セットのケレン味が それ以上に輝いてこないし。

加納さん他の花組座員が踊り回っている時は楽しかった。
座員の場面最後に加納@白雪姫が独りで舞う場面は、
きっちり踊るなら、もうちょい上手になってくれと思ったけれど、
神の眷属たちは丸っぽい劇場の中で更に丸になって踊り回るし、
観客を舞台上に上げるまでもなく、一緒に楽しめていた。

それだけになあ・・・。何か退屈だったのが残念。
一言で観想を言うなら「ふぅ〜ん・・・」だったから。
せっかく学円が昔を思い返すという入れ子状態の舞台で、
観客も入り込みやすい形にしてあるのに、巻き込まれた気分の
踊り回り部分以外は、完全に第三者な観客だったのが残念。
セットや衣装は楽しみました。そういうのが好きな人にはお勧めかな。



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