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2003年01月21日(火) 『被告人』初有罪バージョン

1幕55分、休憩15分、2幕75分くらい。

近藤正臣(弁護士)・安原義人(裁判官)・戸井勝海(検事)・各務立基(被告)
後藤ひろゆき・川端槇二・山田敦彦・佐々木勝彦・小野妃香里
池田俊彦・市瀬秀和・香坂千晶・三村晃弘・角川裕明・佐々木勝彦
他に傍聴人の方々が、NLTとテアトルアカデミーから16名。

『被告人』観劇3回目。
入り口で、白地に「無罪」黒地に「有罪」と書かれた紙を
配られ、劇中で観客が掲げた紙の数によって多数決で、
その後の芝居(裁判の結果)が決まるという趣向の舞台。
劇場に入ると、今までの結果の紙が貼られている。
「無罪・無罪・有罪・無罪・無罪・有罪」。今日は7回目。
その前で、「じゃあ今日は無罪なのかな?」と話す人たちも。
初日っから各務@被告くんが邪悪に見えて仕方なかった、
目隠しされていない正義の女神の代理人である私としては、
「冗談じゃねぇ!あいつ絶対犯ってる!今日こそ有罪!」気分。

でも、初見の連れに言わせると「検事が被告より悪人面」(苦笑)
今日の戸井検事、目がお疲れモードでイマイチかっこよくない。
もともと嫌な奴という作りのキャラだけに、かっこ良さが減ると
確かに、悪人面と言われても返す言葉が全くない・・・(^^;
ちょっとテンション高め?な部分も災いして、何となく今日は、
素直に「有罪」を上げられない気分も。

翻って弁護側はどうかというと、近藤弁護士、セリフ噛みすぎ。
題材が裁判だけに、流れを覚えてしまうとセリフは覚えやすくて、
たった2回観ただけなのに、間違えると分かるんですよね。
ここでこう言った部分を次に検事が突っ込むんだな、とか、
何度目かになると一々チェックしながら観ているだけに、
セリフを噛まれると、それだけで有罪にしたくなってくるの(^^;
弁護士助手?みたいな感じの市瀬さんもつられて噛んでたし、
弁護士なんて、陪審を煙に巻いてナンボと思っているのに
(注:間違っています)、こんなんじゃ騙されてあげられない。

そんなわけで、今日も「有罪」にあげました。
連れは、いろいろ考えたけどそれぞれの側にポイントつけると、
微妙に「有罪」の方になるのかなという判断で「有罪」。
発表されるまで、すごーーくドキドキしたけど、結果は「有罪」。

初の、有罪判決バージョンでした。以下、ネタバレ。

有罪の方が戸井さんかっこいいよーと聞いていたけれど、
特に何という感じはしませんでした。別に、今日の、
少しいつもと違うテンションだったからとは思いませんし。
実質、立場としてはそう違わない。疑問を呈してるだけ。
明らかに違うのは、被告がどこまで悪かったかってことだけ(笑)

ただこちらの方が、
弁護士が被告とつるんでる印象が、素直に納得できたかな。
回数観れば観るほど、私には近藤弁護士が嘘くさく見えて、
自分が勝つために被告に嘘つかせてるように見えてきていて。
被告自体も、ロクな野郎じゃないことは確かなんだけれど、
この裁判の場でいちばん腹黒いのは、絶対 弁護士と見えるから、
やっぱりこの被告、ロクでもない男だったんだな〜、
でも、そこまで悪いヤツじゃないんだな〜ということで、
私的には、なかなか納得した結末でした。

あと残りは楽日の1回のみ。
もう1度くらい追加したい気分もあるけれど、どうしよう?
2回目と3回目については、有罪バージョンが観たいあまり、
自分の中で有罪の証拠ばかり集めていた可能性もあるので、
楽日になる前に、落ち着いてもう一度観てみたいなと思う。
脚本に文句言っていた割には、ハマってるなぁ、自分(苦笑)



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