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2002年12月18日(水) 劇団☆新感線『七芒星』

幕間にロビーで、今、いちばん見ていたい役者さんを発見!
さすがに話しかけはしなかったけれど、友人と一緒に、
思わず じーーーっと見つめてしまって、申し訳ないくらい。
出ている舞台的にも、なぜここに?という人だったんです。
でも嬉しくって、思わず2幕始まる前は心臓バクバク。
いい目覚ましになってしまいました(笑)・・・ごめんなさい。


なんか、意外と楽しかったです。
もっとすごーーーい不評を聞いていたせいかもだけれど。
まぁ新感線といえば、初日はどうしようもなくって、
だんだんと面白くなっていく落差が激しい劇団なのは
分かり切っていることだし、珍しくもないのかな?
今回、1回しか観ないからと後半戦をとって正解。

でもこれ、最初はさぞつまらなかっただろうと、
プレビューとか観に行った人に同情しちゃう脚本かも。
善と悪とがそれぞれ7人ずついて互いに関係しているので、
それの説明だけで前半80分はいっぱいいっぱい。
幕間に必死で復習したおかげか後半はついていけたけど、
これでテンポ悪かったら、さぞ最悪だったろうなと思う。

でも、7人×2チーム+悪の親玉、善の親玉、などなどが、
全員 主役の舞台だから、役者目当てには楽しいかな?
同じ話を誰でプレイしてもいい、RomancingSAGAとか、
ちょっと思い出すような感じの舞台。

だから、主役2人が目立たなくても全然 かまわなくて、
カーテンコールでアツヒロ&奥菜が出てくる前に、
全員 そろっちゃってるような気がしたのも当然かと。
古田新太や高田聖子を脇に、アツヒロが主役なんて
できるのかな?と不安を感じていたけれど、
古田さんの息子というポジションも正解で、
気楽に魅力的に演じる、新感線重鎮たちの横で、
頑張っちゃってる姿が、それなりに良かったかなと。

ただ、目当てその2(1は多分アツヒロ)の橋本じゅんさんが、
最高!に面白かったのが、この舞台が楽しかった最大の理由。
こんなにうまかったっけ?と、正直、本気で驚かされました。
じゅんさんの場面になると、目が覚めるくらい雰囲気違った。
確かに彼は、おいしい役柄ではあったけれど、
あのテンポの取り方は、真面目に惚れ直したよ!嬉しい。
3時間の舞台で一番楽しかったのって、じゅんさんが、
アツヒロを特訓するシーンかもしれなかったもんな。

古田・高田・粟根・山本カナコ・河野さん辺りの、
新感線古参の人々が、熟練の魅力を余裕で見せてくれました。
じゅんさんが素晴らしく面白くて、幸せでした。それだけ。
多分、新感線で若手と呼ばれるのであろう、良い側役の7人が、
(悪い側にも、記憶に残らない演技の人はいましたけど。)
いっぱいいっぱいの演技ばかりで、観ていて辛かったのが残念。
ほぼ完全に、古参と若手をぶつけたこの舞台は、ある意味で
挑戦だったのかもしれないけれど、若手のダメさをはっきり露呈。
若手の中から、アツヒロや奥菜ちゃん役ができるような
1つ浮き上がった色気を持つ役者が出てこないことには、
新感線という劇団に未来はないかもと感じた舞台でした。
いや、アツヒロや奥菜ちゃんも良くはなかったけれど、
劇団員とは違う雰囲気は醸し出してたから、許せるかなと(^^;



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