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2002年10月15日(火) 『ジャック・ブレルは・・・』Cチーム

大きな感想は3つ。
1:池田聡さん、ブラボー!!
2:歌詞が見えるぅぅ(ToT)
3:涼風さん苦手な人は、間違っても見るな!

まず、1。
他に言うことなんてないんですけどね。今回最大の功労者。
一生ついていきますぅと思うほど、すばらしかったです。
それでも、♪マドレーヌとか♪次!のような、
強い表現が必要になる歌だけは、ちょっと弱いかも。
目を閉じて歌だけを聴いている分には良いのですが、
何となく全身が いつも揺れているんですね。定まらない。
非常にショーっぽいとはいえ、一応はミュージカルのこの舞台では、
身体表現的な部分に、後一歩!という気持ちをかきたてられて。

でも、♪アムステルダムなんて、もう言葉もありません。
感覚が押し寄せて、自身、情景の中に立っているようで、
総毛立つ思いをしました。2幕の♪葬送のタンゴも、
意味を持って流れ込んでくる歌詞に怯えてしまうくらい。
ただただ、最高でした(*^^*)

そして、2。
歌詞が「見える」という感覚でした。
前回Bチームで、歌詞が聞き取れることに感動したけれど、
今回は、特に池田さんとNIRO君に関しては、言葉が言葉として
意味を持って聞こえるというか、理解する間が必要ないというか。
速いテンポの曲って、歌詞を聞き取るのに精一杯になって、
それを理解するまでに、外国語を聞いた時みたいに一瞬、
間が空きません?「ハトバ」が「波止場」と理解できるまでの間。
それが無いから、歌の世界に入るため、無用のストレスが無い。
表現力ってこういうものだよなぁと、しみじみ感動しました。

3は、下手に書きすぎるとヤバそうな気がしますが(^^;
何しろ今回の構成は、「姫1人+御付き3人」。
(実際に、トーク中で「姫」と呼ばれていたんです(^^;)
良くも悪くも涼風さんメインで、ずーーっと涼風真世。
全員で歌う曲も、1人で目立っているのでメインのようだし、
ソロは、歌詞がよく聞こえるのはいいのだけれど、どの曲も、
1曲通してボリューム最大値で歌われるので、だんだん飽きてくる。
特に、裏声で歌うものは単調になりがちで、少し可哀想でした。
テンポもうまく取れていないようで、興が乗るとバンドとずれがち。
彼女が魅力的な舞台はもっとあるのにという感想が強かったです。

でも、何やかやと言っても、
涼風さん嫌いな人以外には楽しい舞台だったと思います。
私自身は、ちょっと「う〜ん・・・」と思いながらも楽しんだし。
黒田アーサーさんが、もうちょっと濃いかな?と思っていたのに、
思いのほか あっさりと印象に残りにくかったのは残念だけれど、
NIRO君が、上手ではないものの伝わりやすい歌い方で好印象だったし。

彼が、♪独り者のダンスで、お嫁さんを探しながら歩いてきて、
私の前に座っていた人に目を留めて「No,君じゃない!」って
驚いた表情なんか、本当に分かりやすい可愛さでした(^^)
思わず引き込まれて笑ってしまって。
・・・その人、男の人だったんですよ。

思えば彼はNHKのお兄さんだったんですものね。当然なのかな。
男3人が歌った♪ブルジョワども は、すごーく楽しみました。
途中で出てくる30歳代の身としては、なかなか自戒も込めて。
ブレルの詩の苦さ、楽しさを母国語でこんなに感じられたのは、
今回のCチームの最大の良さだったと思います。嬉しかったな(^^)



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