いろいろ日記

2002年03月18日(月) 15・・・浄霊

 
 
 
ビルの一室で待つ。

順番に消えていく人たち。
みな 一様に 暗い顔 だった。

「わたしも あんな顔してるのかなぁ?」


わたしを担当してくださる方がいらっしゃったとのことで
エレベーターで別の部屋に向かう。

お香の香りが ぷぅん と漂っていた。

一対一で机をはさんで 座る。

別に何を聞くわけでもなく その人は こう言った。

「今から起こること、やることを 信じる気持ちがないと
浄霊はうまくいきません。信じれば救われていく・・・
苦しんでいるご先祖様も喜ばれ昇天できるのです。」

わたしは 本を読んで傾倒していたし もともと こういうものを
現象を信じるタイプだったので

「はい」

と答えた。


「では ご自分の胸の前に 手と手を合わせて下さい。
目は軽く閉じて・・・ 」

その方が 昔のいにしえ言葉をつぶやきだした。

「おんまーたはーら あまのはらに・・・・・・」

しばらくすると 自分の頭がググっともちあがっていく。
そして まばゆいライトを浴びせられたかのような
光りが燦燦とわたしに向かって降り注がれていく。

不思議な体験だった。

自分の意識はしっかりあるのに 別の意識がどんどん出てくるのが
わかった。

その一人一人を慰め 愛の言葉で 霊界へと送る。

初めは フンっとそっぽを向いていた ご先祖様さえも
最後は 感謝して 霊界へ行くのがわかった。

そう いろんな意識、気持ちが、自分の心で感じられるのだった。

苦しさ、嘆き、辛さ、痛み、悲しみが 歓喜と感謝 に変わった時
地獄の底から 天霊界に吸い込まれるように 昇華していく。

一人一人の苦しみを一緒に悲しみ、慈愛の声をかけ続ける・・・

もう随分と時間がたったに違いない。

わたしの身体は霊に反応して 泣いたり ぐるぐる回ったり
震えたり 寒くなったり 熱くなったり 

それでも 嫌な感じではなかった。

みんながみんな 喜んでくれるのがわかったから。





そして 父 だった。

わたしには はっきり わかった。

涙がとめどなく溢れる。

浄霊師と父のやりとりは 家族しか 
知らないようなことばかりだった。

父は どうしても行きたがらなかった。

私のことが 心配で心配で 

そして 今 痛みと苦しみの地獄で辛くて辛くてたまらないと・・

わたしは心の中で父にずっと話し掛けていた。

『おとうさん・・・天霊界に行ってください。
みんな 大丈夫です。 みんな おとうさんが 
そちらで 見守ってくれてると信じてるから・・・
大丈夫だから・・・・
そんな 辛いとこから 早く抜け出て・・・』  と。。。






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