入り乱れる最中 貴方はいなくなった
笑わない表情は 皮肉にも固まってた
僕が欲するほど 貴方はか細い笑みを浮かべて
僕が欲するのは 隣人の若き妻
シャワーの音 はじまりを告げる
繰り返して 繰り返す いつもと同じこと
誰かが視てるのも 今日も同じだったね
愛し方なんて知らない 僕がお見合い結婚者だから
それでも貴方は愛せる きっと愛し方は間違っているだろう
貴方を僕だけのものにして 僕以外を見ないように躾て
火傷の痕も縛った痕も僕が愛した痕だから 決して消さないで 貴方は僕のもの
舌から流れるAB型の鉄分も 静かに横たわる貴方も綺麗で
今は棺の中の貴方 僕は一本の献花で貴方を彩るから
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