「伝える仕事」の尊さ - 2004年03月27日(土) 僕は以前、アナウンサーという仕事にあまり意義を見出せなかった。 なぜならあれは、基本的に「何かを右から左に伝える仕事」だという意識があるからだ。そこには「自分」が介在する要素がない。 でも、今日のニュースステーションを観ていて思った。 「伝える仕事」というのは、本当はとてもとても尊いものなのではないか、と。「何が尊いのか?」と言われるとうまく言葉にできないけれど、少なくともこの21世紀でも、多くの人に何かが伝わるには、誰かの力が必要なのだ。こうしてWEBに書いている文章だって、普段は意識していないけれど、パソコンを作った人やプロバイダーの人の手が、確実に介在している。 「誰かに何かを伝えられること」というのは、すごくありがたいことだ。 情報だって感情だって、誰かの手を借りなくてはならない限りは「伝言ゲーム」なのだから。あのゲームは「間に誰が入るか?」で、全然伝わる情報が伝わってしまうっていうのは、みんな経験済みのはず。 だいたい、人間の「仕事」の大部分って、誰かに何かを「伝えること」だものなあ。 ...
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