マニアックな憂鬱〜雌伏篇...ふじぽん

 

 

「ロード・オブ・ザ・リング」が、生理的に受け付けられない! - 2004年01月28日(水)

 「えーっ、そんなの興味ないよ。だって、あんな世界、現実にはありえないし」
 このコメントは、僕が友人に映画「ロード・オブ・ザ・リング」の答えだ。
 「そんなこと言わずに、1回観てみれば?」
 「そんなの時間のムダ」

 世の中には、エルフとかホビットとかが出てくるというだけで、「そんな世界は受け付けない」という人がけっこういるものなのだ。しかし、「ツチノコが近所の空き地にいた!」とかいうような与太話じゃなくて、あくまでも架空の世界の話なんだから、それはそれで楽しめばいいんじゃないかなあ、なんて思うのだけどなあ。
 しかし「ロード・オブ・ザ・リング」は、確かに架空の世界なんだけど、そこで語られていることは、ものすごく現実的なのだ。そこがまたこの作品世界の魅力。「二つの塔」のヘルム峡谷での戦いは、観ていて本当に泣けてきた。「マトリックス・レボリューションズ」のザイオン攻防戦でのミフネのシーンより、よっぽど僕は好きだ(定番とはいえ、この2つのシーンは、ちょっと似ているよね)。
 むしろ、ファンタジーだからこそ、より明確に「人間」が描かれている部分が「ロード・オブ・ザ・リング」にはあると思う。

 でも、その一方で、僕は「恋愛映画」というやつを原則的に受け付けないのだ。いや、恋愛なんて千差万別だから、何の参考にもならないし。
 そうそうふうに、物事の多くを「何かの参考になるか」という基準で判断してしまうのは、僕の悪い癖なのだが。

 そういう判断基準というのはサイトを観るときにも同じで、なんとなく「タメになりそうな要素」というのを求めてしまう。

 結局、ものの見方を変えるというのは、なかなか難しいんだよねえ。
 まあ、マンガは当然、電話帳にだって、「役に立つ要素」というのは存在してはいるんだろうけど。

 僕にとっては、一部の人が書いている「現実」のほうが、「ロード・オブ・ザ・リング」より、むしろ「生理的に受け付けられないファンタジー」なんだけどなあ。

 ほんと、価値観なんてのは、人それぞれ。
 


...




My追加

 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail Home