「寂しいレンタル日記」のメリット、デメリット - 2003年12月17日(水) 趣味のWEBデザイン・2003年12月17日「寂しいレンタル日記」を読んで。 僕が最初に使い始めたレンタル日記は「さるさる日記」だったので(今も使っていますが)、「レンタル日記サイトというのは、こういうものなんだな」という印象でした。 他人に公開するための日記を書くツールというよりは、日記帳代わりのツールという感じだったのです。 自分の生活の記録にプラスして、ちょっとだけ誰かに読まれてるかもしれないドキドキ感、とでも言いましょうか。 たぶん今でも、「レンタル日記」といって最初に名前が挙がる最大手は「さるさる日記」ですし、サイト上に日記を書く人にもいろんな理由があると思うのです。 「さるさる日記」は、そういう意味ではツールとしては低機能な分シンプルで使いやすいんですよね。 一部の「読んで読んで日記」を除けば、徳保さんが言われるように、「独り言を書ける空間」なわけです。だから、「さるさる」には、けっこう「普通の人が家で日記帳に書くような日記」が多い印象があります。テキストサイトにスレてない、とでも言いましょうか。 ところで、僕が「さるさる」を使い続けている理由というのは、「慣れているから」というのがひとつなのですし、あの1000字制限が快感、というのもありますし(さるさるを使い慣れてくると、だいたい一日分が1000字くらいになるんですよ、不思議なことに)。 あと、「コミュニティーを無視できる」というのも、考えようによっては大きなメリットなのです。 「さるさる」には、アクセス解析もついていないし、「マイ日記」もありません。 しかし、それは裏を返せば「どうせわからないんだから、気にしなくていいからラク」でもあるんですよね。急にアクセス数が増えても、どこから人が来ているかわからないし、誰からリンクされたかもわからない。 でも、「わからなくて当たり前」だから、気を遣う必要もないわけです。 リンク先がわかっていれば、なんらかのリアクションを起こさないといけない場合もあるでしょうし。 「エンピツ」は有料版がさらにパワーアップされて、以前に増して使いやすくなりました。僕のようにHTMLを解していない人間にとっては、リンクが張りやすくなったというだけでも、大変な進化なわけで。 ただ、僕は「エンピツ」で書き始めたときにちょっと困惑した慣例がありました(もっとも、それを実際にしてくれた方はごく一部だったのですが)。 それは、「マイ登録ありがとう」という掲示板への書き込みやメール。 「エンピツ」には、エンピツ内での自分のサイトのブックマークというべき「マイ日記」という機能があって、すごく重宝するものです。また、自分のサイトを誰が「マイ日記登録」してくれているかがわかる機能もついていて、そういう便利な機能が「エンピツ」のコミュニティ形成の大きな力になっているのです。 でも、「ブックマークしてくれてありがとう」なんて、いうのは、正直なところ、どう反応していいのかわからないんですよね。 「どういたしまして」とかしか、返事のしようがなくて。 どんなサイトをブックマークするかなんて人それぞれでしょうし、僕は、時間がないときにちょっと読んでみて、「もう少し読んでみたいな」というようなサイトを「とりあえずマイ登録」しておくこともあるものですから。読みかけの本にしおりを挟んでおくようなもので、お礼を言われるようなことではないと思うんですよね。 そんなに深く考えなくても…といつも思います。 「舞台を観に行ったら、いきなり舞台の上から役者に話しかけられた」というような感じ。そんなつもりで観にきたんじゃないのに…なんて。 まあ、「ありがとう」とか言われると、「マイ日記」から外しにくいというのもありますよね(本当は、それが狙いなのかな) 「そんなら、リンク告知しなくてもいいじゃん」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。僕もそう思います。しかしながら、一度「告知する」を選んでいて、「告知しない」に変えた場合、いきなり自分のサイトの名前が「Who is My」から消えてしまったら、悪く思われるのではないか、などとも思ってしまうんですよね。風に戸惑う弱気な僕。 ひょっとしたら「どうしてMy登録外しちゃったんですか?」とかいうようなメールが来るんじゃないか、とか… まあ、「エンピツ」のいろいろな機能というのは、携帯電話みたいなもので、「一度使いはじめると、その便利さに手放せなくなる」けれど、「それを持っていることによって、必要以上に拘束されたりして、無い時代が懐かしくなる」ものなのんでしょうね、きっと。 ちなみに、書いている側が思うほど、読み手は「レンタル日記はサイトの1コンテンツ」という意識はないのではないでしょうか?とりあえず日記を読んで、気が向いたらメインサイトのほうも、なんて感じの人が多くて。 そして、「どうしてサイトの方には人が来てくれないんだろう?」とか書き手のほうは思っているにもかかわらず、訪問者にとっての、その「1クリックの壁」は、書き手の予想以上に大きなものなんだろうなあ。 それにしても、いくらなんでも「さるさる日記」のあの新しい広告の入れ方はひどいよなあ…騙してクリックさせようとしているみたいで。 でも、「さるさる」の有料版にするくらいだったら、他所に行こうかな、とも思うし。 「有料版にしたら広告が無くなります」と言われるよりは、「有料版にしたら、アクセス解析が詳細版になります(僕は簡易版でも十分ですが)」とか「草稿が保存できます」なんていうほうが、「金払おうかな」って気になりませんか? 「有料ならマイナス要因がなくなる」よりは、「有料なら機能が増えて、使いやすくなる」ほうが、圧倒的に魅力がありますよ。 ...
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