マニアックな憂鬱〜雌伏篇...ふじぽん

 

 

気持ちの「捨て場」としてのネット(注意!読むと暗い気分になります) - 2003年11月30日(日)

ジャパンカップは痛恨の外れだし、気分はやたらと落ち込んでいるしで(また、そういうときにしつこく電話とかかけてくる奴がいるのだ)、いかんともしがたい状況が続いている。さりとて、「どうしてザッツザプレンティが2着に来るんだ!」なんて話をリアル知り合いに延々とグチグチ言い続けるわけにもいかず、家で不貞寝でもするしかない。しかし、こういうときにインターネットというのはものすごく便利なのだ。某巨大掲示板の競馬板に行けば、僕と同じ境遇の人が延々といまさら結果が変わりようもないレースについて語り合っている。そして、一緒になってブチブチ書き込んでいると、なんとなく気持ちがスッキリしてくるのだ。というわけで、最近競馬に負けたときは、そういうふうにしていることが多い。しかし、サイトなんてのをやっていると、あんまり暗い話やグチが喜ばれないということは重々理解しているし、それなりの数の人が見ていると思うとこういう話を書くのには引け目を感じたりもするのだ。こうしているとネットというのは僕にとってポジティブな要素はあまりなくて、ネガティブな思考を捨てているだけの場所のような気がしてならない。そんなのってどうかな、とは思うのだけど、きっと、そういうものなのだろう。演じるのがイヤでこうして書き始めたはずなのに、誰かに読んでもらいたいという気持ちが捨てきれず、そしてまたここでも演じ続けているのだ。一介の「名無しさん」になって言いたいことを言ってみるのは、すごくストレス解消になることだなあ、と思う。こういうネガティブなネットの使用法というのはとてもとてもネットに申し訳ないのだが、それはそれでいいのではないかと思うと同時に、そうやってネガティブ思考をネット上に捨ててしまうことによって、現実世界とどんどん乖離していってしまうのではないかという危惧も禁じえない。だって、ネット上にはたいがいのマニアックな話を聞いてくれる人がいるし、同情してくれたり、構ってくれる人がいるわけだから。でも、そうやってネット上にいろんなものを投げ込んでいっても、現実世界ではなんの解決にもならないし、時間が失われていくだけなのだ。それでも、こういうネガティブ・ループから抜けられないのが、ひどく情けなくて悲しい。人生がだんだんオンラインゲームになってしまっているような気分だ。現実と闘おうにも闘うべき現実すらない、というのは、ほんとうに虚しい。「逃げ場」があることが幸福なのか不幸なのかと考えると、僕はまたひどく落ち込んでしまう。どんなに逃げ回っても「死」からは逃げられないしな。こういうときは寝てしまうのがいちばんだ。だいたいの悩み事は、時間さえ経てば解決はしないがどうでも良くなってしまうものだから。こんなの書いて公開するのもどうかと思うのだが、別に自殺したりしないので御心配なく。ちょっと疲れているだけです。暗い気持ちにさせてごめんなさい。


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