マニアックな憂鬱〜雌伏篇...ふじぽん

 

 

「キューティー、キューティ!」 - 2003年10月30日(木)

 「QTは、昔の日本映画に精通していて…」
 これを読んで、「QTって、何?」と思わない人がいるだろうか?
 まあ、これが載っているのが、映画「キル・ビル」のパンフレットだという前提条件があれば、多くの人は、これがクエンティン・タランティーノの略だということが理解できるのだろうけど。
 でも、僕は最初にこの文章を読んで、「Quick Timeのこと?」と思ってしまったわけなのだが。
 ちなみに、タランティーノ監督は名前が長いばっかりに、他のところでは「タラ」は、とか、魚もしくはサザエさんのキャラよばわりされている。どうも、タランティーノ監督の名前の略し方は、日本では決まった基準はないようだ。
 でも、「タラ氏は」っていうのは、いくらなんでもヘンじゃないかい?

 こういう略語というのは、ときにものすごく違和感をばらまくことになる。巨人のぺタジーニ選手は、「ぺタ」などと略されると、全然打てなさそうだし。

 僕の人生で、いちばん違和感のある略称をばらまいていたのは、かのアーティスト・稲垣潤一氏だ(「ドラマティック・レイン」とか「クリスマスキャロルの頃には」を歌っていた人)。
 彼は、アーティスティックな雰囲気を出すためか、ご自分のことを「J.Iはね…」などと言っていた。一人称が「J.I」(ジェイ・アイ)なのだ。
 ちなみにこれは、ジャミロクワイの「J・K」よりも遥かに昔のことだ。
 そのインタビューを読んだ中学生くらいの僕は、思わず唖然としてしまった。
 もろ日本人のオジサンが、自分で「ジェイ・アイは…」だもんなあ。

 略語もあまりひとりよがりにならないように気をつけたほうがいいですよ、本当に。
 本人はカッコいいつもりでも、周りからみたらヘンってことは、けっこうありがちなので。

 略語といえば、医者の世界には、独自の略語が多い。
 ファミコン雑誌で「GB」(ゲームボーイ)を見るたびに、「胆嚢」(gall bladder)とか思ったりするし、「PV」(プロモーションビデオ)は、門脈(portal vein)だ。
そんな違和感を感じることが多いから、こんなふうに略語にこだわってしまうのかもしれないが。

それにしても、「QT」連発はちょっとおかしいよなあ。
筆者は「よく知ってる」つもりで使っているのかもしれないが。
せめて、最初にクエンティン・タランティーノ(以下QT)とか書いといてくれたらいいのに。

 しかし、アメリカ人は、あの長い名前をいったいどうしてるんだろうか。
 やっぱり「QT」って呼んでるの?
 「タラ」じゃないとは思うけど。



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