「結婚」そのものは、善でも悪でもないのに。 - 2003年09月27日(土) 弟が結婚する。 そんな話をしていたら、車の中で、彼女がこんなことを教えてくれた。 彼女の中学校の担任の先生(女性)は、それまでヒステリックだったのが、離婚したあと、急に優しくて穏やかになったそうだ。 もちろんそのクラスの生徒たちは離婚したという事実を知っていたけれど、他のクラスの生徒が、その先生の苗字が変わったので「結婚されたんですか?」と先生に聞いてきたときには、ちょっと緊張感が走ったそうだが。 また、何度もお見合いしてようやく結婚した男の先生は、結婚したあと急にいつもニコニコしているようになったらしいし、逆に、それまで優しくて明朗快活な先生が、結婚してからいつもイライラした感じになったこともあるという。 よくアンケートで、「結婚の意味」みたいなものが問われているが、そんな話を聞いて考えると、「結婚」とか「離婚」とかいうシステムそのものが「良い」とか「悪い」ものではなくて、きっと「良い結婚」もあれば、「悪い結婚」もあるのだろう。 もちろん、それは一色に染められるものではなくて、どんな結婚にも「良い面」と「悪い面」があって、どちらが色濃いか、ということなのだ。 だから、「結婚」が「良い」か「悪い」かなんていう抽象的な質問には、実はあまり意味がない。 「結婚したいですか?」という質問にも「いい(面が多い)結婚であればしたいし、悪い(面が多い)結婚であればしたくない」というのが大部分の人の考えではないだろうか? そう考えると、僕たちは、あまり意味のない善悪の判断をさせられる機会がけっこうあるような気がする。 「結婚」そのものは善でも悪でもない。 でも、「いい結婚」もあれば「悪い結婚」もありうる。 もちろん、これは「結婚」についての話だけではない。 たぶん、この世界を構成するものの大部分は、「良くもなれば、悪くもなりうるもの」なのだ。 ...
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