「九州新幹線」が与えてくれるもの。 - 2003年09月24日(水) 九州新幹線が、もうそんなにできているとは知らなかった。 来年の春に、熊本県の新八代〜鹿児島中央(現在の西鹿児島)駅間が、部分開業するらしい。 これまで、JRの特急で2時間ちょっとかかっていたのが、約35分にまで短縮されることになるのだ。 九州北部在住の僕にとっては、直接大きな影響はなさそうだが(もともと、同じ九州内とはいえ、鹿児島に行く用事なんてのが、そうそうあるわけでもないし)、ここまで時間が短縮されると、理不尽な気分にすらなる。 旅情は、どこに行ったんだ!って。 僕が子供の頃は、新幹線というのは非常にステータスが高い乗り物で、新幹線が通っているのは都会の証拠だ、というイメージがあった。たとえそれが、「こだま」しか停まらない駅であっても。 その後、新幹線はどんどん速くなり、ちょっとした地方都市には、停まらなくなっていった。 そして、僕は新幹線とは縁のない九州に引っ越して、たまに学会出張の際に乗る程度になった。 「そんなのあんまり使わないよ」と思っている九州人も多いだろうが、僕だってセブンイレブンが24時間営業になったときは、都会ならともかく、「朝の3時とか4時に開けてたって、客なんかいないだろう」と思っていたのだ。 不思議なものだ。コンビニが開いていると思えば、夜中にプリンが急に食べたくなることだってある。 「どうせ開いてない」と思えば今までガマンできていたことでも。 今まで、九州の端から端まで高速道路で約4時間くらいかかっていたわけで、九州新幹線がすべて開通すれば、おそらく1時間半くらい(もっと短い?)で博多と鹿児島は結ばれることになるだろう。 そうなると、鹿児島の人もコンサートを観たり買い物をしに平日に福岡に日帰りで来ることだって可能になるし、たぶん、九州のいろんなものが「博多化」してくるんだろうなあ、とやや寂しい気もしなくはない。 もっとも、新幹線が通ったからといって、長野や山形が「東京化」しているということもないのだろうが。 お知らせ:「いやしのつえ」絶賛(ということにしといて)公開中 ...
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