マニアックな憂鬱〜雌伏篇...ふじぽん

 

 

「好き」とか「嫌い」が無くなれば、ラクなんだろうな、と思う。 - 2003年09月23日(火)

池脇千鶴さんのヌードの話題は、前回の日記「必然性があれば、脱ぎます!」の「必然性」の謎。」絶賛(ということにしといて)公開中!
でも、あんまり期待されても困ります。



 人間というのは、つくづく、「虎の威を借る」生き物なんだなあ、と思う。
 高速道路で運転していれば、うしろからものすごいスピードの車が後ろからパッシングしながら追い抜いていくし、飲み会に行けば自分の会社の自慢をするやつはいるし、贔屓の野球チームが強いからといって、天下を取ったような顔をするヤツもいる。
 こういうサイトにしたって、アクセスが多ければ、なんとなく偉くなってような気分になるものだ。
 他のサイトの掲示板に書き込んだら「おおっ!○○さん」とか言ってもらっちゃったりして。

 でも、その一方で、僕らは自分の車がフェラーリじゃなかったり、自分の会社が業界第二位だったり、贔屓の野球チームが勝てないことに心を痛めている。自分のサイトよりアクセスの多いサイトには、ちょっとコンプレックスを抱いて、下手に出てみたりする。

 「自分を飾るもの」のつもりで、かえって、そのアクセサリーに支配されてしまっていることって、意外と多いような気がする。
 実際は、どんなに速い車でもレーサーにでもならない限り口に糊することはできないし、会社は僕をリストラするかもしれない。贔屓の野球チームの成績だって、喜ぶより悲しい気分になることが多いだろう。
 サイト運営だって、けっして楽しいことばかりじゃない。

 それでも、人間は何かを好きになったり嫌いになったりすることによって、自分の「個性」を出し、自分を飾ろうとし続ける。

 すべてのものに対する好悪の感情が無くなってしまえば、どんなに生きるのがラクになるだろう、と僕は思いつつ、今日もまた一喜一憂しているのだ。



お知らせ:「いやしのつえ」絶賛(ということにしといて)公開中!


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