マニアックな憂鬱〜雌伏篇...ふじぽん

 

 

「王監督便器事件」にみる、フジテレビの傲慢な計算 - 2003年08月20日(水)

僕は巨人が嫌いだ。
日本には軍隊はないはずなのに、なぜ共産党は「巨人軍」の存在を許しているのか!と叫びたいくらいだ。
でも、こう書いただけで、このサイトをマイ日記から外す人が3人くらい出てくるわけで、とかく野球ネタというのは難しい。
まあいいや、隠居だし。

で、ダイエーの王監督のことなのだ。
僕は、個人的に王監督のファンではない。元巨人の選手だというだけでもうダメなのだ。今はダイエーの監督として、ダイエーに骨を埋めるつもりらしいが、僕は九州人であるにもかかわらず、ダイエーはどうでもいい。
興味が無い。もちろん、一社会人として、タクシーで運転手に話しかけられたら「今年のダイエーは強いねえ」くらいの心にもない言葉が口をついて出るくらいの社会性は所有していますが。
もちろん、雨後の筍のごとく昨今出現してきている、阪神ファンでもない。
「阪神が優勝すれば、経済効果いくら」なんて、そんなの野球の勝負と関係ないだろまったく。

フジテレビの「ワンナイ」のネタ「じゃぱネットはかた」で、王監督の顔の模型が入った便器がコントで使用され、フジテレビ側と王監督、ダイエー側にトラブルが発生しているのだが、僕は先週、この番組を観ていた。

感想:つまんないコント…笑ってるのはスタッフだけじゃないの?

「偉大なる野球人である王監督への侮辱」はもちろんなのだけれど(個人的な好き嫌いと、野球人としての偉大さを測る尺度は、僕は当然別だと考えている。王選手が偉大なプレイヤーであり、たくさんの人々に夢を与えた存在であったことは、言うまでもないだろう。好きじゃないが、評価はしている)、それより何より、「人間の顔を便器にする」というのがコントとして成立すると考えているこの番組は、いったい何なのだろうか?
 王選手の、ということばかりクローズアップされているが、もし自分の顔が便器にされたら、どう思う?

 相手が有名人だからこれも有名税だとかいうのは、お門違い。
 王監督が、ダイエーの采配についてファンから酒場で文句を言われるのは「有名税」だ。それは仕方が無い。監督とはそういう商売だからだ。
 でも、あんなコントに使われるのは、単なる「侮辱」だ。
 
 当直の曜日と重なるものだから、僕は「ワンナイ」をほぼ毎週観ていたのだが、正直なところ、最近のこの番組は、楽屋オチと差別的なネタばっかりで、全然面白いとは思えなくなっていた。
 ゴリエって、面白いの?毎回ムチャクチャ不愉快なんだけど。
 貢ぐ女(?)と貢がせる男、ゴリエが「不細工」だからこそ成り立つ世界。
 僕に「笑い」のセンスがないのかなあ…
 「『笑い』と差別とは切っても切れない」と有名な作家が昔言っていた。
 確かに、コメディというのは「コイツ馬鹿だなあ」というような感情が、笑いを生むことが多いのは否定できない。
 それにしても、あの「ジャパネットはかた」のように、特定の人物を侮辱するのは失礼だ。
 相手が有名だろうが、無名だろうが、関係ない。
 誰だって、怒るよそんなの。
 プロなら、もっとまともな芸で笑わせてくれ。

 とはいえ、たぶん長嶋さんだったら、きっとあんなネタにはしなかっただろうということだけは確かなんだよなあ。
 そんなところにも、テレビ局の傲慢な計算が見え隠れして、嫌な感じがするのです。
 日本シリーズが中継できなくなるから謝罪するんだろ、どうせ。
 だいたい、フジテレビが謝るのは、王監督に対してだけでいいんですか?

 


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