愚かな大学生にとっては、「自由」は鳥籠の中にあるらしい。 - 2003年06月26日(木) 早稲田大学は26日までに、約5万人の全学生に規律を正すよう呼び掛ける電子メールを送った。全学生を対象にしたメールは初めてという。 〜〜〜〜〜〜〜 例の「スーパーフリー」とか、美人局とか、とかく悪い話題が絶えない早稲田大学、ついに全学生にメールが送られたそうです。 「プライドを持って、規律を正せ!」と。 それにしても、ワセダの学生って、5万人もいるんですね。 地方都市の人口くらいいるわけで。 その中で、ああいう異常な人たちが出てくるのは、確率論的には全然おかしなことじゃないわけです。 人口5万人の都市で凶悪犯罪が起こったら、市長が謝るかい? 他の大学の学生も参画していたにもかかわらず、ああいう報道のされかたをするのは、ひとつは「ワセダなんて、偏差値の高い『いい大学』に入ったくせに、そんなトンデモナイことをする奴等がいるなんて!」という憤りみたいなものがあると思います。 しかし、「非常に偏差値が高い」というのは、ある意味「異常な人間」なのであって、「勉強ができるんだから、悪いことをするな!」とかいうのもおかしな話。そんなもん、どこの大学であろうが、悪いものは悪い。 それで、学生部長が全学生に5万通のメールを送っているわけなのですが、これって、何か意味があるのかなあ… メールの良いところに、「簡単に捨てられる」というのがありますから、おそらく、大部分の学生は「わかりきった説教」としてゴミ箱に直行させるか、斜め読みするくらいじゃないでしょうか。 「欠席している者は、手を挙げろ」というのと同じで、ちゃんと読むような学生は、もとから悪いことなんかしないって。 普段メールボックスに届く、「サイドビジネス広告」に近いような扱いを受ける可能性が非常に高い。ひょっとしたら、「テキストサイトの人が、アクセス向上のためにアップする」かもしれないけど。 それにしても、5万通ってすごい数だよなあ。それだけのアドレスを入力するのも手間ですよね、きっと。 だいたい、ワセダで僕が知っている人って、大隈重信(は、創った人ですね)、サンプラザ中野、デーモン小暮、広末涼子…意外と出てこないなあ、このうちで卒業してるのデーモンだけだし。 あと、「天才バカボン」の「みやこのせいほ〜く、ワセダ〜のとなり〜」って歌くらいかな。 でも、実は、数学が苦手な「なんちゃって医学部生」だった僕にとっては、ワセダというのは、けっこう憧れだったりするんですよね。 まさに文系私大の頂点ですから。 前記したような、「卒業してない有名人」なんてのが多いのも、自由な校風の賜物、というイメージもありますし。 「ワセダなら、いかにもやりそう」とか言われるよりは、「どうしてそんな『いい大学』に!」とか言われているうちが華なのかもしれないよね、きっと。 僕は、ワセダが悪いわけじゃないと思うのです。 それはもう、個人の問題で。 ただし、大学は断固たる姿勢をとるべきだと思います。 彼らは自分で勉強するために大学に入ったんだから、適当に休学させたあとにコッソリ復学とか、そんなのはナシにしてください。 たぶん、5万通のメールのうち、4万9千通くらいは、真面目な学生に対するスパムメールなんだからさ。 そうそう、「学生は自由だ」と思っている人たちへ。 僕は、学生時代に戻りたくありません。一週間とかならいいけどね。 あの頃は、時間もあったし、ささやかな自由もあったけれど。 社会人には、シガラミだらけだけど、あんなイベントサークルよりもっと大きなことができるチャンスがたくさんありますし、何よりも、自分で自分の人生に責任が持てるようになる、というのは、何にも変えがたい大切なこと。 大学時代は、大事なプロセスではあるけど、ゴールじゃない。 「学生はイイ!」なんて信じ込むのは、学生じゃない世界を体験してからでも遅くないからさ。 「学生シンドローム」なんて、いつまでもラブワゴンに乗り続ける「あいのり」の出場者と同じだよ。 ...
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