一年に一度くらい「母の日」に参加してみるのも悪くない。 - 2003年05月11日(日) 今日は「母の日」であるわけだが、申し訳ないことに、それに気が付いたのはつい先日、デパートの「母の日コーナー」を見かけたときだった。 僕にとって、「母の日」が単なる日曜日になってから、もう何年になるだろうか。 外国では「胸に白いカーネーションの花を挿す」なんて言われていたけれど、自分の親がこの世にいないことを対外的にアピールすることに僕は意味を感じられないから、そんなことをするつもりはない。 僕は、いわゆる反抗期を除いては、毎年カーネーションを母親に贈っていたのだが(他のものを選ぶのがめんどくさい、という理由が大部分)、母親は飽きもせずに嬉しそうにそれを受け取り、実家に帰るとそれからしばらくは、そのカーネーションが丁寧に手入れされて飾られていた。 寮生活やら遠くの大学やらで、中学卒業以来あまり家に寄り付かなかった子供としては、せめてもの親孝行、だったような気がする。 たまには「母の日」なんて俗なイベントに参加してみるのも悪くないよ。 「男が花屋なんて…」と思うかもしれないが、だいじょうぶ。 花屋には今日は、大勢客が来るのだし、店員は忙しいから、いちいち「カーネーションを買う男」の顔なんて見ていない。 世間の人々は、ハードマザコンレベルじゃなければ、身内を大事にする人間を評価しこそすれ、不快感を覚えることはない。 そして何より、世間の母親の大部分は、この日をけっこう楽しみにしている。 でも、僕の友人は、母の日のプレゼントを持っていったら「無駄遣いないで、返してきて!」と怒られたそうだ。まあ、何事にも例外はある。 ...
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