マニアックな憂鬱〜雌伏篇...ふじぽん

 

 

「南くんの恋人」のことを想い出した。 - 2003年05月04日(日)

 昨日、高橋由美子を観てきたのだけれど、
その舞台のパンフレットの中で、松たか子が高橋由美子の紹介のところに
「本人に会った翌日に、『南くんの恋人』の再放送を観て、不思議な感じだった」
というコメントを寄せていた。
 
 それを読んで思い出したのだけれど、僕も観てました「南くんの恋人」。
 高橋由美子が小さくなってしまう女の子ちよみ(だったよね?)を演じていて、南くん役が武田真治。
 最初は、「こんなガキっぽいドラマ、観てらんねえよ」と突っ張っていたんですが、なぜかものすごくハマッてしまい、家族に隠れて観ていたんだけど、最終回は号泣した記憶がよみがえってきました。
 たぶん、テレビで泣いたのはこれと「ハクション大魔王」の最終回、あと「ナウシカ」のビデオくらい。

 結局、ちよみは元の姿に戻ることもかなわず、命が尽きて死んでしまう。
 ある意味、救いようのない話なんだけど、これ以上の純愛物語は、たぶんないのではないかと。
 小さくなってしまって、誰かの庇護がないと生きられない人間との愛。
 オトナの色恋には、やっぱり肉欲とか金銭欲とか惰性とか、そんなものが絡んでくるのですが、「小さな恋人」とは、体で交わることはできない。
 本当に残酷だけれど、美しい愛の物語。
 そうか、僕はあのときの高橋由美子が好きだったんだな。
 いつの間にか、忘れてしまっていた。

 「南くんの恋人」の原作は、かの内田春菊さんです。
 最初にそれを聞いたときは、ちょっと意外だなあ、と思ったのだけれど。



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