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■ あなたに会いに行きます
『真っ暗な闇の中を歩み通す時、助けになるものは、橋でも翼でもなく、友の足音である』
ウォルター・ベンヤミンの言葉です。
友だちって何だろう?と考えた時、一緒に遊ぶ人、一緒に食事する人、一緒に過ごす人、まぁ人それぞれ、友だちの基準は違うでしょう。
私は、幼い頃から本を読むのが好きでした。 本の中には、いろんな世界の、いろんな人たちがいて、自分が見えてる以上の景色や経験を見せてくれました。 新しい知らない世界を見せてくれる友だちのようでした。
まさに『友の足音』のように、目には見えないけど、存在もないかもしれないけど、でも私の胸中には、本の主人公たちが息づき、足音が聴こえるのです。
私は看護師をしています。 患者さんと日々接していて思うのは、家族でもなく、また友だちでもなく、医療者と患者、それもなんかしっくりこず、人と人として、その人の物語があり、私の物語があり、それぞれが主人公であり、また時として友であるかもしれないということです。
人生の先輩方の歩いてきた道、その足音、それは今、闇の中にあるかもしれない人の助けになるかもしれません。 少なくとも、私はそうです。 友の足音を聴きながら、今日も明日も、患者さんに会いに行きます。 あなたに会いに行きます。
2019年09月02日(月)
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