Comes Tomorrow
ナウシカ



 今日、妹に会ってきました

入院してから2度目の面会だけど、だいぶ落ち着いてるみたいでした。

入院して数日もしないうちに何度も電話があって、お金を持ってきてほしいとか、着替えを持ってきてほしいとか。
お金も十分に持たせてるし、着替えも何組か持たせてるのに、それでもすぐに電話してきて…
ほんと私のイライラも募ってきました。

(こんなんだったら、カードや通帳預かる意味なかった)
(自宅のカギ預かるんじゃなかった)

あまりに電話が頻繁にあるので、すぐにでも妹に届けて、せっつかれることから解放されたかったけど、結局週末になると、子ども達が順番に風邪引いて熱を出すので行けず。
旦那もずっと仕事が忙しいし、無理だし。

それでようやく今日行ってきたわけですが、随分落ち着いているようで良かったです。
普通に穏やかに話ができました。

親のこととか話しました。
妹はもう冷静になっていたので、『良くしてもらったことしか覚えてない』とは言ってませんでしたね。
こうだったんだよ、ああだったんだよと話して、性的虐待のあったことも、ほんと幼い頃からずっと精神的虐待があったこと話しました。

主にターゲットは私で、特に妹の方へ移ったのが、私が准看護師の資格を取った頃。
24歳で資格とって病院で働き始めて、ほどなく病院の看護師寮に移って。
その後、私は難聴の手術のため1ヶ月ほど入院して、退院してからは実家に戻ったけど、上の進学コースに進み、午前中は病院勤務、午後から学校、週末は夜勤で泊まり。
そんな感じで、家にいる時間はご飯食べて寝るだけ。

その頃でした。
妹が統合失調症を発病したのは。
私が忙しくしてて全然関われなかったことと、徐々に親や家から自立しつつあったことで、虐待のターゲットが私から妹にシフトしていったんですよね。

私はもう完全に親のことは見限ってて、自分の将来のことに目を向け頑張っていたんだけど、そんな中で妹が犠牲になったみたいです。
一緒に住んでいた母からは、酷い言葉の罵り。
離れて暮らしていた父の所に泊まりに行くと、いかがわしい行為をされる。

『もう、パパのとこには泊まりに行かんとき!』

そうやって、妹は逃げ場を失っていったんですね。
私は、まだ学校や仕事や逃げ場所はたくさんありました。
だけど、身体障害のある妹は仕事しても続かず、リハビリも調子悪そうでほとんど行けず、ほっと安心してくつろげる場所がなかったのかもしれません。

宗教活動の場でも、やれ宿業転換だ、人間革命だ、福運を積むんだetc言われる。
そりゃ〜病気にもなるってもんですよ。

妹が
『姉ちゃんも、私にこんな(脳性マヒ)障害があったから、小さい時からしっかりしなさいとか親から言われたりしてしんどかったやろ?
いろいろ我慢させられて嫌やったやろ?』
と言うので

『いや、それはなかった。そんなことは苦に感じたことはなかった。
それより、小さな時からずっと親からイジメられてきたことがな…虐待やよ。
昨日今日、親がおかしくなって、関係が悪くなったんじゃない。
ず〜っと前から、昔からそうやったんやよ』

『そうやったん?そんな親やったん?』
『そうや、そんな親や』

父が書いた同人誌の中身がどんなものであったか…
私が結婚した旦那の方の親に母親がしたこと…

新婚当時、母は姑さんに電話して、散々私の悪口を聞かせました。
そのあまりに酷い言葉ぶりに、姑さん、完全に怒ってしまわれ、『お宅とは縁を切ります!今後一切お付き合いしません!』と言われてしまう。

姑さん、私を庇って…
アルツハイマーになって認知症が酷くなっても、私に母のことでグチグチ言わない姑。
母や父のことで、私は一度も舅や姑から責められたことはなく…
本当に義理とはいえ、初めて味わう親のありがたみでした。

そんなこんなを、かいつまんで妹に話し、まぁ〜調子がいいのか、妹も冷静に受け止めているようでした。
この調子だと、まぁ〜回復してくるでしょう。

『まぁ〜仕方ないよ。あんな親だったのは仕方ないよ。
どうしようもなかったことだし。
これからのことを考えたらいいねん。
過去を振り返ることも時には必要だけど、それは元気になった時に。
気持ちの整理つけるために、吐き出して振り返るのは必要。
だけど無理はせんでいい。
そのことが義務になったらアカンよ』

そんなことを話して帰ってきました。

”仕方ない”という言葉も使いようで、自分がダメだったんじゃない、自分が頑張れなかったわけじゃない、なんで自分はこうなんだろう、じゃなくて、仕方なかったことなんだと認識することで、自分の本来持ってる力を引き出せる。
自分の自信を引き出せる、そういうことが大切で。

だから、現実を見つめ、引き受けて、それで前を向いて進んで行く、そういうことが大切なんです。
どうしようもないことを、どんなに頑張っても報われないことを、自分の責任として背負ってしまわなくてもいいんです。

いらない積荷は捨てる。
いらない重荷は下ろす。
そうやって、自分の力で立ち歩けるように…生きていけるように…

世間の理想に合わせなくてもいいのよ。
誰かと比べなくてもいいのよ。
自分として、どうしていくか?
それを考えて生きていけばいい。

妹はどこまでわかってくれたかな?


2008年11月05日(水)
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