Comes Tomorrow
ナウシカ



 こういう母子関係もあるのです

母が亡くなってから、妹と話す機会が増えた。
実家の整理のこともあるけど、やはり母の存在が私たち姉妹の壁になっていた。
それが取り払われて、私は正直嬉しく思っている。

倉庫の整理をしていて見つけた物で、ちょっと疑問に感じていたことがあったので聞いてみた。
埃まみれの倉庫の中にエンシュア(総合栄養剤)が何缶かあった。
食事を取れなくなった母のための物かと思ったけど、それにしてはなんで自宅ではなく倉庫に?

『それ、私のやよ』
聞くところによると、妹が母と激しく衝突し、食事を取ることを拒否していた時に(5〜6年前)、精神科から処方されていたものらしい。
そこまで…
5〜6年前というと、私は下の子を妊娠していて切迫早産で入退院を繰り返していた頃…知らなかった。

『最近はすごく調子いいねん。
先生(精神科医)の話では、私はそんなに悪くないらしい。
環境が悪かったからね…』

やはりそうか…
母が生きている時は、何度も精神科に入院していた妹。
言動も度々おかしくなっていたし、救急車で運ばれることもたくさんあった。
精神科医も役所の福祉課の人も保健福祉士も保健師も、みんな口を揃えて言っていたのは『家を出た方がいい』

私も何度も妹に家を出るように説得し、私の家に来るようにとも言ったことあるけど、妹は出れなかったのよね。
母からの呪縛が酷く、出たくても出れなかったみたい。

割と早く死んでくれて良かった。
そうでないと、妹の方が先に死んでいたよ。
死ぬ直前まで、自己反省もすることなく逝ってしまった母。

『死んでくれて、ありがとう』
それだけ言っておくよ。

こういう母子関係もあるのです。
世の中には…


2008年09月03日(水)
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