蛍桜

≪BACK TITLE LIST NEXT≫

頭でわかっても心がごねるの
やっと心が落ち着きました
赤ちゃんが居なくなってから一週間くらいは
ふと涙が出るときもありました

赤ちゃんがもう死んでいると知った日の夜
とにかく家に居たくなくて
カラオケに行った時も
いろんな音楽を歌いながら泣きそうになりました

いつになったら立ち直れるのだろうと
自分でも自分が心配になるくらい
根底からの悲しみでした
自分では大丈夫なつもりだったけど
自然と流れる涙がある限り
大丈夫なんかじゃなかったんだなと思いました

術後、初めての出社では
会社のみんなが心配してくれました

ここは私の本当の会社ではないけれど
いつも猫談義で盛り上がる営業さんが
「これで癒されて元気を出して」
と猫の写真集をくれました

その優しさがヤバくて
その日は泣きながら帰りました

みんなから優しくされる原因を
理解するしかなくて泣きました

とりあえず思ったのは流産した人には
ひとまず体調を気遣ってあげて
それ以外は触れないであげたほうがよいよ

優しくされると嬉しいんだけどね
同時に辛いんだ


そんなこんなで今は泣く日がなくなりました


多分、赤ちゃんのことは毎日考えている


妊娠してから分かったんだけど
世の中にはマタニティママって結構たくさんいる

今までは注意して見てなかったけど
お腹が出てる人もいれば
出てないけどマタニティマークつけている人も居る

思ってたよりも、結構たくさん

そしてタバコって強敵だと思った
コンビニの前で吸ってる人たち
灰皿がそこにあるから吸っていい場所なんだろうけど
囲いがあるわけじゃないから
前を通る度に息を止めなきゃいけない
思ったより煙は流れている

赤ちゃんが居なくなってから
そのコンビニの前を通る時は
いつも息を止めていたことを思い出す
神経質に考えないほうがいいんだけど
私自身がタバコの影響で障害をもって産まれたから
なるべくなら煙の量は少なくしたかった

そしてそして何よりの敵は
歩きタバコ

どうにかしてくれほんとに

子どもの顔の高さだから危険とか
そういうことを言われてるから
歩きタバコしてる人ってのは
タバコを自分の体に隠しながら歩いている
だけどね
煙は隠れないし
その人の後ろを歩いているともろに被ってしまう

タバコが子どもに当たらないようにするのも大事だけど
そうじゃないんだよ
それだけじゃない
そんな一面を防いだだけで
なんで歩きタバコをしていいと思ったのか


タバコ嫌悪の人たちのことを
私は嫌いだった

タバコを吸っている人をまるで人じゃないかのように
ただの害でしか語らない人たちが嫌いだった

でも少しだけ気持ちがわかった

まじであれだけはどうにかすれ
自分のことしか考えれない自己中は吸うな

と思うようになった


関係ないけど
妊娠中、花屋の前を通ると匂いで気持ち悪くなった
でも最近は前を通ってもいい匂いだなって思える

確実な変化

こうやって少しずつ
私は現実を受け入れていく


2012年09月19日(水)

≪BACK TITLE LIST NEXT≫

 

My追加メール

My追加

enpitu skin:[e;skn]

 

Copyright (C) 蛍桜, All rights reserved.