蛍桜

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ホームページを作りたい私へ
ホームページを作ろうと思った
どんなホームページ作ろうかなって考えた

掲載したいことはいっぱいあった
だけどどれも心が欠けてた

どれか一つに特化したいと思った
だけどそこまで深いものもなかった

もう少し深くWordPressを勉強したいから
WordPressで構築しようと思った
だけどブログが書きたい訳じゃなかった

カテゴリ分けして普通のホームページのように
運用するのもいいけど
それにしたって広く浅くしか掲載するものないし
それぞれのカテゴリに思い入れがないから
更新が続きそうにもない

最近の私は空っぽだ
趣味は何もない

没頭できるものがない

過去を振り返った
趣味ってなんだっただろう?




ひとつしかなかった

私はパソコンが好きだ

それだけだった



見よう見まねでホームページを作った
毎日更新した
友達もたくさんできた
毎日200人見に来てくれた

詩も小説もたくさん書いた
みんなが誉めてくれた
楽しかった


チャットにハマった
いつでも遊びに行くと私の名前を知った人がいた
私は有名人だった

ポストペットにハマった
メル友が100人もいて毎日メールを書いていた
遊びに来るペットをいつもお風呂にいれてはピカピカにした

大好きな人ができた
彼女の綴る言葉はステキだった
彼女のサイトを見に行くのが楽しかった

そこで友達も増えた


ネットゲームにハマった
その時運営されていた数多くのMMO
名前を聞けばどれも内容が分かるくらい、詳しかった
いろんなMMOに手を出した
いろんな世界観を目にした

ひとつの世界に私は辿り着いた
その世界は私の全てになった
温かいことばかりじゃなかった
冷たいこともあった
嫌われる、ってことを実感した

その世界から抜け出すことに決めた
理由は覚えていない
だけど絶望があった
裏切られたことへの絶望

その絶望感を今も覚えているわけじゃない
きっとそれくらいのことだった
だけど私にとってその世界が全てだったから
とても大きいことだった


ホームページも更新しなくなった
ホームページは仕事で作っていたから欲求は満たされていた

更新しなくなったホームページに誰も来なくなった
誰も来ないホームページは必要なかった


そこから何もなくなった
メッセンジャーを立ち上げれば
話を出来る相手もいなくなった
パソコンをつける意味がなくなった


電話を取るのが怖くなった
また怒鳴られるのかと思うと嫌になった
そうやって誰とも電話しなくなった


長い年月が経った
私に残ったのは
思い出と、ホームページを作るスキルだった


WEBクリエイターになった
私に出来るのはそれくらいしかなかった


誰も居なくなった
それは間違いで私が全てを拒んだ


誰もいなくても生きていけるようになった
大きな支えがひとつできたから


支えに甘えて毎日生きてきた


その毎日は幸せだけど
やっぱり私には何も残っていない


夢中になれるものがほしいけど
現状に満足もしている


誰かと繋がりたいとは思う
だけどその絆を作るのがめんどくさい

そんな私がどんなホームページを作れると言うのだろう


ホームページを作る必要が見つからなくなった
だからホームページを作るのをやめようと思う

またホームページ作りたい病が発症したら
この日記を読み返そう

2012年10月18日(木)

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