蛍桜 |
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スーパーマンになりたい |
先日、放送された27時間テレビの最後に 合唱曲の「涙をこえて」が歌われていた それを聞いて、懐かしい感情が沸き上がってきたのを感じた 昔は歌が好きだった 小学生時代は、有志で構成されていたコーラス部に所属していて 昼休みに集まって、活動をしていた 分厚いコーラスフェスティバルという本が大好きで 重いのにいつも無意味に持ち歩いては 下校の時間などに広げてさまざまな歌を歌いながら帰った 特に杉本竜一さんが作詞作曲をした曲が大好きで よく歌っていた 中学生になっても歌は好きだった だけど合唱部に入ると キツイ運動をしなきゃいけないのが嫌だったから 同じくらい好きな美術部に入った 絵もずっと好きだった 小学校のクラブ活動で、 「漫画・イラスト部」を毎年選んでいたくらい好きだった そして文章を書くのも好きだった 小学生時代は詩や小説を書いて 先生によく見せたものだった 高校生になったときも文芸部に入りたかったものの ちょうど廃部になってしまい結局美術部に入った そんな感じで、私には好きなものがたくさんあった だけど全て、徐々に、徐々に、苦手意識がまとわりつくようになった 年齢を重ねていくにつれて 自分は 歌の才能も 絵の才能も 文章の才能も 平凡レベルだということに気づいていった そういうことに気づいていくと どんどん人前では 歌わなくなり 描かなくなり 綴らなくなった 今でも人とカラオケに行くのは好きじゃないし 絵なんて一切描かなくなった 小説や詩も、書いている間に恥ずかしくなって 最近はひとつも書き上げることが出来ていない だけど同じく小学生時代から好きだったパソコンだけは 今もずっと好きなまま続いている 多分、自分が「好き」だったものの中で 唯一平凡よりも少しだけ秀でていたものだったのだろう 特によく周りからビックリされたのはタイピングの速さで それを自信に繋げたのだと思う 今は、学生時代以上に多くの人と関わるようになって、 もちろん自分よりも秀でている人とお会いする機会はたくさん出来た そのたびに落ち込んではいるが それが刺激となって自分の向上心になる そう感じられる対象が、 歌でも絵でも文章でもなく パソコンだったということに最近しみじみと感動している もちろん漫画家にもなりたかったし小説家になりたかった さすがに歌手には憧れなかったが 「上手」と言われるくらいにはなりたかった だけど今やっているこの仕事が天職だと感じるっていうのは もしかしたら少し、いや、かなり、恵まれていることなのかもしれない みんなこうやって自分の転職を見つけていくんじゃないのかなと 漠然と信じていたけど みんなはなかなかこういう道標がないのかもしれないな と ふと考えた 仕事中 あれ、何書こうとしたんだっけか |
2011年08月02日(火) |
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