蛍桜

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想い出だけで繋がるしかなくて

本当はずっと誰かを好きでいたかった
誰かのために何かをして
誰かのことをただ純粋に「好き」と言える
そんな可愛い女になりたかった

いつまで経っても私は誰にも「好き」と言えない
私にとってその言葉は
重すぎて、持ちきれない

そんな自分を私は責めて
耐え切れなくなったら
愛が欠落しているのだ、と慰めていた


私はいつも、誰も、好きじゃなかった

そばに居て欲しい人は居ても、
それが「好き」という言葉に当てはまることだとは
どうしても思えなかった

どちらかというと、いつも、
「寂しい」「怖い」だけで
誰かを求め、誰かを拒否した


「嫌い」という言葉は、
あまりにも軽い

知らないうちに私の瞳を通して
相手に伝わっていく

「好き」という気持ちも、
そうだったらよかったのに



2011年08月07日(日)

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