| 蛍桜 |
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| 逃げ道なんてほしくない |
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ただ、あきれた、だけなんてあまりにもひどすぎる。 私はどうしてあきれられたのか分からなくて すごく、胸が苦しくなって どうしたらいいのかわからなくなってるのに、 君はあきれたからって、 私との関係を切ろうとしているの? あきらたという理由を教えてくれてもいいじゃない。 だけど、私はそこまで君の中に足を踏み入れる事を 認めてもらってはいないし、 そこまで、君の事を思っているわけじゃないから、 やっぱり無断で足を踏み入れることはできなくて、 すごく、もどかしい。 私にあきれたの? そう聞きたいけど、聞けなくて。 怖いよ。 素直になれない私の一面を見た君は それを私だと思ったのだろうか。 私があなたのこと嫌いだと思った? そんなことないのに、そんなはずないのに。 もし傷つけたのなら、ごめんなさい。 私にはこの言葉しか言えない。 もし傷つけたのならごめんなさい。 でも、言ってくれなきゃ分からないよ。 まだ送信できていないメール。 未送信ボックスにしまわれて、 もう送られることはないのだろうか・・・? ごめんなさい。 そんなことさえも、私はいえないのだろうか? どうしてだとおもう? プライドとか、そういうんじゃなくって、 ただ、君にごめんなさいといってしまえば、 君は、私を許そうとする。 いいよ、って笑って言おうとする。 そんな君をみるのが私にはつらくって、 そうやって嘘ついていく君を見たくなくって、 その優しさがいたくって・・・ 君にごめんなさい、を言えないでいる。 あと19時間たって、 君からメールがこなくって、何もいってこなかったら、 いってみようとおもう。 それで終わりにしようとおもう。 もし傷つけたらのならごめんなさい。 でも、言ってくれなきゃ分からないよ。 さようなら。 簡潔にそう終わる私のメールは、 君の中に、どう映るのだろう。分からない。 そんなメールを出す私に 君が返事のメールを送ってくれることを 私はほんのすこし、期待している。 そんな自分がいやになる。 いいんだよ、って言ってくれるのをまってる。 なんて私は弱いのだろう。 なんて私はせこいのだろう。 いやになる。やめてくれ。ほんとうに、やめてくれ。 誰か、私を一気に突き放して。 そうしたら私は、こんなに甘ったれないだろう。 逃げ道があるから、私は逃げるんだ。 私に逃げ道なんて与えないで。 誰か、私を追い詰めて。 死ぬほど悩む事がほしい。 私は今まで楽な道を歩いてきたんだ、きっと。 誰よりも楽な道。 みんなが、あんなに苦しんでいるのに・・・ 私はずっと楽な道を歩んでいた。 なのに、嘆いて悲しいフリして・・・ ごめんなさい。 私は何人の人にいわなきゃいけないのだろうか。 それだけじゃ足りない事なんて分かってるけど、 私にはそれしかいえない。 それさえも・・・いえないかもしれない。 |
| 2002年05月27日(月) |
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