蛍桜

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そうだね
今日
おまえは必要ないんだ、と
言われた気がした

冷たい目で見られた
どこかに行け、と言われてる気がした
だけどすぐ横には私を必要としてくれてる人が居て
少し安心した
それでも少し、悲しかった
必要としてくれる人が居るだけで
私は幸せなはずなのに
なんて欲張りなんだろう
私を必要ないと訴えてる人には
私の横に居る、私を必要としている人しか写ってなくって
はやくどこかいけ、と促した
それでも私はそんなのに負けないで
だけど睨み返す事もしないで
ただ その場所に佇んでいた


おまえは必要ないんだ


久しぶりに胸に浮き上がった言葉
昔は毎日毎日 何回も言われたことあったっけ
必要ない
そうだね、と笑って言い返せるほどに
私はその言葉になれてしまっていた
別にそのとき私を必要としてくれる人が
一人もいなかった、というわけじゃないけれど
やっぱり私のことを必要じゃない人が
一人いるだけで、私は必要ないんだ、と
自分に言い聞かせなきゃいけなかった


私は必要ないんだ


私を必要としてくれてる彼女も
そのうちきっと他の子を必要とするだろう
私は必要とされない子
必要とされたって困るわ



あんたは必要ないんだ

そうだね




また笑って言えるようにしなくちゃね






いつから 君は違う世界に行ってしまったの?
いつも私は待ってたのに
私はこの場所を離れたくなかったのに

いつから 君は知らない人になってしまったの?
いつも心の中に君は居たのに
それは君も一緒だと思っていたのに

ねぇ私だけの一方通行の道なんて
必要ないと思わない?
私には君に会いにいく勇気もないし
ましてや君に会いにいく喜びもなくなった
一方通行の道なんて悲しすぎるよ

気付いてよ
そう私は叫んでた
君は何かを叫んでた?
私にはそれは届かない
君は私にそれを届けない


いつから 君との距離が遠くなったの?
いつも側に居たかったのに
君の側が心地よかったのに

ねぇ世の中こんなに悲しいことなんて
ほしくないと思わない?
それなのに私は手に入れてしまったし
なぜかそれをずっと手の中にしまっている
悲しさでもいいから側にいてほしいよ

振り向いてよ
そう私は呟いた
君は何かを望んでた?
私にはそれが分からない
君に何もしてあげれない


ありがとうっていったら
きっとこれで最後だね
ありがとうっていったら
さよならしなくちゃね

ありがとう=(は)さよならで
私はさよならを言わなくちゃいけない

気付いてよ
そう私は叫んでた
君は何かを叫んでた?
私にはそれは届かない
君は私にそれを届けない

振り向いてよ
そう私は呟いた
君は何かを望んでた?
私にはそれが分からない
君に何もしてあげれない


だから言うのありがとうって
それはお別れの言葉
2002年05月25日(土)

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