蛍桜

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崖はあまりにも高くて
「ありがとう」とか「ごめん」とか
なんか言えない

普通に言えばいいのに
なんか言えない

あー、こんなんじゃいけないよなぁ


なんだか前言った事が
本当のことになってきちゃった
私が間に挟まって
二人の仲を取り繕って
そして最後に私は捨てられて
ちょっと恋愛よりも残酷で
すごい辛くて
あー、いやだなぁ・・・

でも、それはしょうがなくって
まだ宛てのある私は幸せなのかもしれない

私がのけものにされないように
がんばってその人に合わせて
なんかちょっと疲れてきた

中学校の時に戻ったような気がする
高校入ってちょっと変わったと思ったけど
全然かわってないなぁ
中学校の時も中学校に入って変わったって
思ってたのかもしれないなぁ

繰り返してるのか、私は
それってまるで馬鹿みたいじゃない

相手のことを知れば知るほど媚売って
それでもプライドが邪魔して
結局は最後は一人になるんだ
馬鹿みたい

でもそういう生き方しか
そういう接し方しか
私は覚えれなかった
誰もそれ以外は教えてくれなかった








きっときっと僕達は
生きる程に知ってゆく
そしてそして僕達は
生きる程に忘れてく

始まりがあるものには
いつの日か終わりもある事
生きとし生けるものなら
その全てに

もしもこの世界が勝者と敗者との
ふたつきりにわかれるなら
ああ僕は敗者でいい
いつだって敗者でいたいんだ

きっときっと僕達は
悲しい程に美しく
ゆえにゆえに僕達は
悲しい程に汚れてく

守るべきもののために
今日もまた何かを犠牲に
生きとし生けるものたち
その全てが


僕は君に何を伝えられるだろう
こんなちっぽけで小さな僕でしかない
今はこれ以上話すのはやめとくよ
言葉はそうあまりにも
時に無力だから
2002年05月22日(水)

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