サッカー奥のほそ道
じぇんとるNこと、ころらどによるサッカー観戦(旅行)記

代表からJ1・J2はもちろん、JFL、地域リーグ、
さらには大学、ユース、ジュニアユース、そして女子サッカーまで
(一応、川崎フロンターレと清水エスパルスを応援しています)

2003年12月14日(日) Jユースカップ決勝トーナメント1回戦 浦和ユース−川崎U-18 (東農大浦和G)

定期券がJR経由なので、南武線→京浜東北線→高崎線と電車を乗り継いで浦和へ向う。
やっぱり、東横線で渋谷へ出て埼京線で赤羽に出た方が良かったかなと思う。
上野からのった電車の向側の席に、すでに戦闘態勢(笑)の湘南サポが座っていて、レッズ(トップチーム)の天皇杯の相手はベルマーレだったんだなと気付く。

浦和からはさらにバスに乗り継ぐ。新大宮バイパスとの交差点では渋滞にはまったりして、30分程乗ってようやく下大久保のバス停に到着。
埼玉大学の裏手、荒川に程近いバス停からさらに10分以上歩いて、荒川河川敷の東京農大グラウンドへ。
途中道に迷いかけたが、先に到着していたM&Mさんに電話で誘導してもらいって何とか着いた。
河川敷なので、天候が心配だったが今日は12月中旬とは思えない暖かさで一安心。風が強かったら、ホント大変だった。

既に試合開始から15分以上が経過しており、バック側で観戦中のM&Mさんと合流する。
名前の通り「グラウンド」なので、観客席などは当然無く、ピッチレベルからの立ち見となる。「GO!GO!レッズ」で放送するのか、テレビ埼玉のカメラも来ており、バック側に停めた車の屋根上から撮影しているので、その部分は死角になってしまっている。

観客はレッズ側は予想通り、選手の家族らしき方々のみ。
反対に川崎側は、やはりHPでも応援を呼びかけていた応援団(川崎華族)が20人程+個人的に応援に来ている人達と予想以上に人が集まった。


両チームのスタメンは次の通り。
<川崎U-18>3-5-2
−−−−−9都倉(2年)−−−−−18岩舘(3年)−−−−−
−−−−−−−−−−10木村(1年)−−−−−−−−−−
−−11斉藤(2年)−−−−−−−−−−−2山田(1年)−−
−−−−−−−6岩田(2年)*−−7鈴木(1年)−−−−−−
−−4石井(2年)−−5榎本(2年)−−3安藤(2年)−−
−−−−−−−−−−1板倉(1年)−−−−−−−−−−

<浦和ユース>4-4-2(だと思う)
−−−−−23市川(1年)−−−−−9沢口(2年)−−−−−
−−−−−−−−−−14鈴木(?年)−−−−−−−−−−
−−30西澤(1年)−−−−−−−−−−−7大山(2年)−−
−−−−−−−−−−13渡部(1年)−−−−−−−−−−
−17堤(1年)−5大場(3年)*−川鍋(3年)−山田(1年)−
−−−−−−−−−−1大橋(1年)−−−−−−−−−−
*印:主将

川崎は予選リーグの札幌戦と同じメンバー。
二日前に発表されたU-15代表候補に初選出された鈴木に期待がかかる。
なんと言っても一番びっくりしたのは、予選リーグでは3年の磯矢が10番をつけていたが、この試合から木村が10番になったこと。首脳陣の期待の表れだろうか?

浦和は、予選リーグを全勝で勝ち上がった強豪。
今までの実績でも川崎を圧倒しており、こちらは挑戦する立場。
だが、チームが代替わりしたとの情報もあり決して勝てない相手ではない。

試合のほうは川崎がやや押し気味に進められる。
前半から浦和はややファールが多め。しかし、これがこの後の試合展開の伏線だったとは。
川崎が押し気味ではあったが、浦和もしっかり研究しているのか、都倉にきっちりとマークをつけ、自由にさせない。
このため、川崎も起点が作れず、フィニッシュまではなかなか持ち込めない。

いらいらする展開の中、そういう作戦だったのか40分位から突如浦和が攻勢に出た。
FKがGKの頭を越える危ない場面もあったが、川崎はDF榎本を中心に何とかこの攻撃をしのいで前半を0-0で終える。

そして後半。開始から浦和が前半終了直前と同じようなラッシュを仕掛け、川崎が耐える展開。
ところが、6分に30番西澤がラフプレーで二回目の警告を受け、退場になってしまう。

これで、ゲームの流れが一変。
8分に鈴木のシュートで口火を切ると、10分には左サイドの斉藤が突破、PA内で倒される。
一瞬PKかと思われたが、惜しくもノーファールの判定。
その直後にも鈴木のスルーパスから都倉がGKと1対1になりかけるなど、得点の匂いが漂い始める。

ところが、シュートは打つものの決定力不足。
膠着状態を打破する意図か、24分には木村に代えて、もう一人の3年生磯矢トップ下に入れる。
木村は途中交代となったが、悪くは無かったと思う。
代わって入った磯矢は精力的に動き回り、同じ3年の岩舘とのコンビでチャンスを作るなど、積極的に攻撃を組み立てる。

西澤の退場後、川崎は一方的に攻めまくった(この間浦和のシュートはわずかに1本)が、
依然として得点できないまま後半も39分となったところで、川崎ベンチが動いた。
途中から入った磯矢を下げ、FW落合を投入。3トップにして、得点を奪いに行った。

結果的にはこの策が大成功。3トップになったことで、浦和DFのマークにずれが生じ、都倉が自由に動けるようになる。
そして42分、PA正面で鈴木がボールを受けると浮き球でPA内右サイドの都倉にパス。
都倉はDFを引きずりながらも角度の無いところからシュート。これがネットを揺らし、川崎先制。
実はシュートを打つところはDFの陰になって見えなかったのだが、ボールがネットに突き刺さったのを見て、ゴールを確認した次第。
ゴールを決めた都倉は、プロ選手張りにサポーターのところへ駆け寄ってポーズ。
いやぁー最近の若い子は、大人顔負けだね。(笑)

もうこうなれば、後は時間を使うだけ。ロスタイムは3分あったが、上手に時間を費やし危なげなくタイムアップ。
初めて進出した決勝トーナメントで勝利を納め、2回戦進出を決めた。

帰りはM&Mさんと行きとは違うバスで、与野本町駅へ出て埼京線で渋谷へ。途中高架上から見えた富士山のシルエットがきれいだった。
それにしても、東農大浦和Gって遠かったなぁ。


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