サッカー奥のほそ道
じぇんとるNこと、ころらどによるサッカー観戦(旅行)記

代表からJ1・J2はもちろん、JFL、地域リーグ、
さらには大学、ユース、ジュニアユース、そして女子サッカーまで
(一応、川崎フロンターレと清水エスパルスを応援しています)

2003年11月02日(日) Jユースカップ予選リーグ 川崎U-18−札幌U-18 (麻生G)

クラブ選手権二次予選・横浜FC戦以来、久しぶりの麻生。原付でいつも通りのルートをたどる。
ところが片平街道の曲がる所を間違えてしまい、キックオフ直前に到着。
やはりというか、いつもの札幌ユースの試合と同様、札幌サポが応援にやって来ている。こんな交通が不便な所で行われるユースの試合にまで駆けつけているのは偉いなと思う。

先発メンバー:
(川崎U-18)3-5-2
−−−−9都倉(2年)−−−−−18岩舘(3年)−−−−
−−−−−−−−−−8木村(1年)−−−−−−−−−−
−−11斉藤(2年)−−−−−−−−−2山田(1年)−−
−−−−−6岩田(2年)*−−−7鈴木(1年)−−−−−
−−4石井(2年)−−5榎本(2年)−−3安藤(2年)−−
−−−−−−−−−−1板倉(1年)−−−−−−−−−−

(札幌)3-5-2
−−−−14石井(2年)−−−−−12吉田(2年)−−−−
−−−−−−−−−−10鈴木(3年)−−−−−−−−−−
−−6小川(2年)−−−−−−−−−5石郷(3年)*−−
−−−−−22佐藤(1年)−−−15三上(2年)−−−−−
−−25西田(1年)−34広中(中3)−−2真田(2年)−−
−−−−−−−−−−1蛯沢(3年)−−−−−−−−−−

*:主将
学年は配られたメンバー表の生年月日から計算。間違っている場合はご容赦を。
両チームとも3-5-2の布陣。
川崎は、3年生は一人だけで2年生が6人、1年生が4人。もっとも今年は3年生が2人しかいないのだが。驚きはGK。昨年から今年の夏までは正GKをつとめていた引地(2年)に代わり、そのポジションについたのは1年生の板倉。引地はサブ。
札幌のDFラインの中央にいる選手の背番号がやけに大きなと思ったら、なんとまだ中学3年生だった。
一方の川崎も7人いるサブのうち、中3を2人入れてきた。チームによってはこの時期は3年生の引退や来年のトップチームへの昇格、あるいはジュニアユースからの昇格など、ベストの布陣を組みにくい時期ではある。

札幌のキックオフで試合開始。開始直後から川崎が攻勢に出る。
3分に9番都倉が得意の左足で放ったオープニングシュートは惜しくも枠の左へ。
その後も川崎が押し気味で試合を進めるが、前半15分、ペナルティエリア左でパ
スを受けた札幌FW14番石井がドリブルで突破したところを、川崎DFが倒してしまい、いきなりPKを献上してしまう。

PKのキッカーは10番鈴木。彼のシュートはグラウンダーのボールでゴールの向かって左側に飛んだが、川崎GK板倉が素早く反応してこれをキャッチ。ピンチをしのぐ。

その後は両チーム一進一退。お互い中盤でのパスミスが多く、マイボールをキープ出来ない。
膠着状態を打破したのはやはり遠目からのシュートだった。
前半30分、川崎8番木村がペナルティエリア左前、ちょうど角の辺りから右足で打ったボールは対角線上を飛んで鮮やかにゴール右上に突き刺さった。川崎先制。

得点直後、札幌の決定的なチャンスをまたもやGK板倉のファインセーブで逃れると、前半の残りは川崎の一方的なペースに。前半札幌のシュートはPKの他には、この1本だけだった。
41分には8番木村のスルーパスが18番岩舘に通ったかと思われたが、札幌GK蝦沢が果敢にセーブ。
結局、最小得点差で前半を終えた。

後半は立ち上がりから札幌が積極的に攻勢に出る。
10分には早くも札幌ベンチが動き、FW12番吉田に代えて8番渡邊を投入し、10番鈴木を前目に上げる。
14分には左サイドからその10番鈴木が上げたクロスにゴール前で14番石井がフリーでヘディング。決定的な得点機だったがシュートは枠の上へ。
ところが23分、札幌にアクシデント。DF34番の中学生、広中が負傷退場をしてしまう。

札幌は再三右サイドの5番石郷が、俊足を飛ばしてオーバーラップしチャンスメイクする。これには川崎も対策をして来たと見え、彼には二人で対応し、何とか決定的なチャンスになる直前で防ぐ。が、ついに26分その石郷からのパスがPA正面にいた、10番鈴木に渡り、GKと一対一。「やられた!」と思った瞬間、シュートは枠の上へ。

その直後、この試合を落とすと、決勝トーナメント進出がかなり難しくなる札幌はギャンブルに出る。DFを減らして攻撃的MFを投入する。

対する川崎ベンチはこれを見て、守りに入るのではなく、敢えてFW12番田口を投入して決定的となる2点目を取りに出た。(交代は8番木村)
その田口が37分にロングフィードに反応し、PA内でGKと交錯しながら放ったシュートは枠を外れたが、得点の匂いが漂った。

川崎は6番岩田、7番鈴木のダブルボランチが中盤で健闘。札幌の攻撃をうまく潰していたが40分、札幌にまたもや決定的なチャンス。途中出場24番の外崎が放ったシュートはまたもや枠の上へ。

ピンチの後にチャンスありとは良く言ったもので直後の42分、自陣PA横で札幌DFがパスミス。このボールを岩舘が拾い中央の田口へ、GKと一対一から、落ち着いてゴールを決めた。試合を決める2点目。

2分のロスタイムにはもう一人の3年生、10番磯矢(37分に都倉と交代出場)のミドルもあったが、結局2-0でタイムアップ。
川崎は勝点3を得ると共に、札幌をかわしてグループ2位に上がった。
全体的には川崎が押していたが、決定的なチャンスは札幌の方が多かった印象。前半のPKが決まっていたら、試合はどうなるか分からなかった。

個人的選手評:
(川崎)
1. 板倉 前半のPKセーブをはじめ、好セーブを再三見せ無失点勝利に大きく貢献。
7. 鈴木 ダブルボランチの一角。うまく相手の攻撃の芽を摘んでいた。塩川似?!
8. 木村 先取点のシュートをはじめ、テクニックのあるところを見せた。フィジカル強化を。
9. 都倉 無得点に終わったが、身体能力の高さは見えた。あまり気負い過ぎず、自分らしいプレーを。
12. 田口 後半37分のシュートなど積極的な姿勢が良。得点は「ごっつあんゴール」だったが、確実に決めたのは立派。

(札幌)
5. 石郷 俊足を生かして川崎の左サイドを再三蹂躙。Today's my favorit player.
10.鈴木 多分昇格するのだろう。ただ、この日に限っては”Today is not his day.”だった。


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