2002年12月28日(土) |
JFL入替戦 第2戦 ジヤトコ−アイン食品 (沼津・愛鷹) |
1993年以来9年ぶりに行われるJFL入替戦。JFLで不本意ながら16位となったジヤトコは地域リーグ決勝大会で優勝したアイン食品と対戦することとなった。 先週の第1戦(@長居)でジヤトコは1-0と先勝。舞台はホーム愛鷹に移された。
アイン食品は今季大阪府リーグから関西リーグに昇格したばかり。地域リーグを1年で通過してJFL昇格を目指す。
第1戦で勝利したことで、引分けでも残留が決まるが、ここはやはりきちっと勝利を収めてすっきりと残留を決めたいところ。
今日は静岡の実家に帰省がてらの観戦。9時半に自宅を出て、JR南武線、東海道線を乗り継いで11時50分に沼津駅に到着。大きい荷物をロッカーに入れ、食料を調達後、バス停に向うが赤信号に引っかかる。と、「あしたか球場」と表示を出したバスが目の前を通過して行くではないか!! 次のバスは1時間半後。絶句。 バス停に「北口からもバスが出ています」と書いてあるのに気が付き、北口へ回るが、こちらもバスは行ったばかり。よくよく時刻表を見てみると、南口のバス停の時刻表と数分違いの時刻表が掲示されている。待てよ、と思い考え直す。南口からは北口とは違う系統のバスが運行されているのではなく、恐らく南口を発車したバスが北口にも立ち寄っているのだろう。 愛鷹競技場は山の上にあり、歩いていくのはとても無理なことは分かっているので、結局タクシーを使う。駅からは十数分で競技場に到着。料金1,700円也。
到着したのは試合開始30分前。アウェイ側はがらがらだが、既にホーム側にはそれなりに観客が入っている。 ジヤトコサポーターが発表された先発選手の名前を一人一人コールする。 選手入場時にフェアプレー旗を持つ小学生が練習する様子を眺めたりしているうちにキックオフ時間が近づく。
先発メンバーとフォーメーションは次の通り。 <ジヤトコ> −−−−−井上−−−−関根−−−−− −−−−−−−−平塚−−−−−−−− −河合−−−−−−−−−−−−本田− −−−−−葛野−−−−石川−−−−− −−−堂森−−−繁田−−−小田切−− −−−−−−−−大石−−−−−−−−
<アイン食品> −−−−−檜山−−−−西村−−−−− −−長篠−−−−−−−−−−嶋田−− −−−−−佐藤−−−−本田−−−−− −−濱中−−下柳−−田代−−安東−− −−−−−−−−辻本−−−−−−−− アインの下柳のメンバー表示がなぜか「シモヤナギ」とカタカナ表記だった。
前半はアインが押し気味に試合を進める。ジヤトコのプレスがルーズなこともあって、中盤はアインが完全に支配。初め3バックだったジヤトコだが、アインに押仕込まれているからか、20分過ぎ位から葛野が最終ラインに下がって4バックに。 左サイドの堂森も全く攻め上がることが出来ない。そればかりかクリアすべきボールを緩慢な動きで後ろにそらしてしまうようなミスも犯してしまう。 先勝していることによる余裕が悪い方に出てしまっているのか、ジヤトコのイレブンには勝とうという意志が見えない。反対に後が無いアインは出足が早く、セカンドボールもほとんど拾っている。また、FW檜山がポストとして効果的に機能し、攻撃も思惑通りに組み立てが出来ていた。
前半31分、アイン西村のミドルシュートはバーを直撃、ジヤトコDFはCKへ逃げる。左CKが二回続いた後、さらに左ライン際からアインのロングスロー。これをジヤトコDFがクリアして再度得た左CKが、オウンゴール気味にゴール左に決まり、アインが先制。これで第1戦と合わせ1-1のタイとなる。 点を取られたことで目が覚めたのか、この後ジヤトコが攻勢をかけるが、前半は0-1で折り返す。
後半開始早々(4分)、左PA外にジヤトコGK大石が引っ張り出され、GKのいなくなった空間にクロスが上げられるが、残っていた堂森がなんとかクリア。 後半18分になってようやく堂森がこの試合初めてのオーバーラップを見せる。これはCKに結びついたが得点は出来ず。 後半10分頃から30分頃にかけてジヤトコはペースを取り戻し、アイン陣内に攻め込んでCKを何本か得るものの得点することは出来ずに、逆にアインの鋭いカウンターの餌食となり、しばしばピンチを招く。 そして後半34分。ジヤトコのCKの後、アインのカウンターが炸裂。左サイドを駆け上がった選手はGK大石を引きつけながら、右サイドの西村にラストパス。西村は落ち着いて無人のゴールへ流し込んだ。これで二試合トータル1-2。アインの逆転である。
残り時間は10分ちょっと。ジヤトコは崖ぷちに立たされた。 しかし、直後の後半36分、右サイドバック小田切がドリブル突破。何とPA内まで自分で持ち込むと、アインDFがたまらずファウル。起死回生のPKを得る。 PKを河合が落ち着いて決め、二試合トータル2-2。
残り時間ジヤトコは攻めたが、得点できずタイムアップ。決着はPK戦へとゆだねられた。
PK戦の結果(アイン食品先攻) (アイン食品) 本田○ 下柳× 佐藤○ 小?× ― (ジヤトコ) 河合○ 平塚○ 堂森○ 石川○ ―
ジヤトコGK大石が二本止め、ジヤトコは全員成功。 結局PK戦4-2でジヤトコが勝利を納め、JFL残留を決めた。 結果オーライと言えばそれまでだが、今日の試合内容は今季のジヤトコの不振を象徴するようなものだった。プロ契約選手がほとんどのチームが、3交代勤務をこなしている選手で構成された社会人チーム、それも今季大阪府リーグから昇格したばかりのチームに敗北するようでは本当に情けないし、来季も入替戦にまわってしまう可能性だって高いだろう。
ジヤトコ 1(4PK2)2 アイン食品
試合後、スタジアムを出たところで、Honda FCの安間監督と遭遇。何の面識も無いが、同い年なので親近感を感じる。 帰りは運良く、ちょうどバス停に来ていたバスに乗り込み沼津駅まで戻ることが出来た。運賃は駅北口までなら350円、南口まで行くと380円だった。
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