サッカー奥のほそ道
じぇんとるNこと、ころらどによるサッカー観戦(旅行)記

代表からJ1・J2はもちろん、JFL、地域リーグ、
さらには大学、ユース、ジュニアユース、そして女子サッカーまで
(一応、川崎フロンターレと清水エスパルスを応援しています)

2002年12月23日(月) Jユース杯決勝トーナメント2回戦 清水ユース−市原ユース (川越)

静岡の実家を9時に出て新幹線で東京へ。中央線快速・山手線と乗り継いで、高田馬場から西武線の特急小江戸に乗った。
池袋から東武東上線の急行に乗った方が川越には早く着くことは、事前に分かってはいたが、行きと帰りとでルートを変えてみようという趣旨である。

本川越駅12時10分着。陸上競技場まではここから、東武バス。ただ、この時間は運動公園までの直通がないことは分かっていたので、途中から歩きになる。駅前のバス停で時刻を確かめると、まだかなり時間がある。事前にグリーンパーク行きのバスでも終点から徒歩20分ほどで行くことが出来るという情報を某掲示板で読んだため、念の為そちらの時刻を見てみると、数分後にすぐ来ることが判明。こうしてグリーンパーク行きの西武バスに乗り込んだのだが、今思えば、これが大失敗の元だった。

バスは20分程走って終点のグリーンパークという名の団地に到着。
さて歩こう、とするが案内標識なども全く無く、競技場がどちらの方向にあるのか全く見当がつかない。仕方ないので北と思われる方向へ路地を歩き出す。やがて片側一車線で両側に歩道のある、ちょっと広い道に出た。少し先に循環バスの停留所があり、次の停留所が「運動公園前」であることが分かり一安心。その方向へさらに歩くと、運動公園までの距離を示す標識も現れた。
やがて、遠方にスタジアムが姿を現した。太鼓の音と浦和コールが聞こえた。駐車場があったので運動公園の駐車場だと勘違いした私は、そこを横切り競技場の方向へ歩いて行った。が、駐車場の先は何と墓地。霊園の駐車場だったのだ。そのまま競技場まで行けないかと思い進みつづけたが、川があり行き止まりで、来た道を引き返す。
結局、声援が聞こえながらも川に沿ってぐるっと回るはめになり、バス停からおよそ30分歩いて運動公園の入り口に到着。埼玉医大医療センターが思ったよりも近くに見える地点だった。車で来ることを前提に作られた(公共交通で来ることが想定されていない)典型的な地方(川越だと郊外か?)の競技場だ。敷地も広いので、公園の入り口から競技場までも結構な距離。ちょうど第一試合のFマリノスユース対レッズユースの試合が終わったところらしく、地元レッズサポーターらしき人々がちらほらと出てくる。
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Jユースカップは、予選リーグはもちろん、決勝トーナメントも入場無料。それに加え、入場時にプログラムまで無料進呈と大サービスだった。

アップをしている選手達の中に杉山浩太の姿が。今日は出場するのだろうか?
が、発表されたスタメンにもサブにもその名は無かった。

両チームのスタメンは次の通り。
<清水ユース>
−−−−阿部−−−−仁科−−−−
−鈴木慎−−−−−−−−杉山拓−
−−−−大瀧−−−−枝村−−−−
−森安−−高山−−渡辺−−天野−
−−−−−−−海人−−−−−−−


<市原ユース>
−−−−向後−−−−首藤−−−−
−−小西−−−−−−−−半田−−
−−−−八角−−−−工藤−−−−
−生魚−−秋葉−−船中−−林−−
−−−−−−−塚原−−−−−−−
清水は浩太のポジションに代わって大瀧が入り、その大瀧がいつもいる左サイドには鈴木慎司が入った。

清水ユースは試合開始から慎重というよりもやや受身気味に感じられる。立ち上がりから市原がペースを握る。
13分、仁科がドリブル突破でペナルティーエリアへ進入するが、市原GKが果敢に飛び出て止められる。そしてそこから市原のカウンターが炸裂。これには海人が体を張ってピンチを防ぐ。
が、ホッとしたのもつかの間。高山のパスがカットされ、市原ボールに。ボールを奪った市原選手(首藤?)がヘッドで放ったシュートは何とか海人が弾くが、こぼれ球は市原FW向後の前へ転がる。さすがの海人もこれには為す術無く、市原先制。

これで攻めに出なくてはならなくなった清水。のはずだが、依然として消極的な試合展開が続く。清水の初シュートは22分にようやく大滝が放つも枠上に外れる。

35分、ペナルティーエリア右前で清水DFがハンドを取られ市原のFK。これは壁に当たりCKへ。
前半はこのまま0-1で終了。清水のシュート数4本に対して市原は倍の8本。(手元集計)

ハーフタイム、缶飲料を買おうとしたが、自動販売機は使用中止にされている。どうやら売店で買えと言うことらしい。ユースの試合に売店が空いているのも驚きだが、特に買いたいものも無く、一旦外に出て公園入り口に設置されていた自販機で缶コーヒーを買う。競技場に戻るともう選手がピッチに出てきていた。

後半の清水は相変わらずのペース。ボールキープ率は高く、ボールは回すことが出来るものの、得点の匂いが全くしない。時折、枝村が個人技で突破を見せるが組織としての連動が無い。
後半33分杉山拓、鈴木慎に代え岡村と上埜を投入するも、悪いリズムは変わらない。
そして42分。清水が大チャンスを逃すとクリアボールから市原のカウンターがまた炸裂。1点目と同じようなシチュエーションで、一旦は相手シュートを海人が防ぐもこぼれ球を再び向後に決められ万事休す。
結局らしいところを見せられないまま、2002年度の清水ユースは終わりを告げた。

トップチームに昇格する杉山浩太以外の三年生はこれでオレンジのユニフォームとはお別れ。選手達の目には涙が見えた。
報道によると高山は筑波大、仁科は国士大、天野が中央大へ進むらしい。頑張ってポジションを取って、早く西が丘で元気な姿を見せて欲しい。

清水ユース 0-2 市原ユース
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試合後、公園入り口のバス停にはバスが待機していたが、時刻表を見ると発車は40分後。仕方なく公園行きとの分岐点となっている隣のバス停まで5分ほど歩く。程なくバスがやって来たが、Jユースの観客で満員となる。次の停留所は埼玉医大で病院帰りの人々で車内は超満員となった。
東武の川越駅(西武の駅とは違う所にある)まではおよそ30分。ちょうど池袋行きの急行が行ってしまったところだったので、10分待って急行に乗り込む。池袋まで30分で思ったより近い。途中成増だったかですぐ前の席が空き、座ることが出来たのはラッキーだった。


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