2002年11月24日(日) |
全日本大学選手権決勝 国士舘大−筑波大 (国立) |
寝坊して、国立競技場に到着したのは後半開始間際。 思いのほか、観客が入っていてちょっとびっくり。
前半は0-0で折り返し。 三日前(木曜日)の準決勝で延長戦を戦っている両チームだが、さすがに大学生。疲労の影はまだ見えない。 主審は恩氏。(笑) 後半開始時点でのフォーメーションは以下の通り。
<国士大> −−−−−山崎−−−−鈴木弘−−−− −−−−−−−−久島−−−−−−−− −−朝日−−−−−−−−−−渡辺−− −−−−−−−−田阪−−−−−−−− −−冨士−−竹内−−照井−−木村−− −−−−−−−−金子−−−−−−−−
<筑波大> −−−−−兵働−−−−鈴木孝−−−− −−藤本−−−−−−−−−−今泉−− −−−−−鎌田−−−−高林−−−−− −−阿部翔−小林−−千代反−鷲巣−− −−−−−−−−阿部謙−−−−−−−
試合は一進一退。 同12分、筑波は今泉に代え、秋田を投入。リーグ戦最終節の時はこの逆で、秋田が先発し、後半途中から今泉だった。 同16分、左タッチライン際を上がった国士舘・朝日がPA内の山崎へパス。これに筑波DF小林がタックルに行くが、主審はPKを宣告。 このPKを渡辺がきっちりと決めて国士舘が先制。 先制後、国士舘は鈴木弘に代え、白尾を投入。
同20分、筑波はPA左前のFKを得る。キッカーは清水入りが決まった高林。高林は中学時代には清水JYに所属しており、市川達とは同期だった。古巣へ戻る格好となるわけで、清水サポとしてはこの試合注目選手の一人。 高林が蹴ったボールは国士舘DFに当たり、ゴール右のポストを直撃。跳ね返りをGK金子が慌てて抑える。
同26分、国士舘は再三左サイドを突破していた朝日を下げ、土屋。朝日はさすがに疲れてきたか。しかし、リーグ戦では今ひとつだった国士舘がインカレで決勝まで上がって来ることが出来た要因の一つが朝日のチャンスメークだったことは確かだろう。
同34分、後が無い筑波は藤本に代え、町田を投入。フォーメーションを3−4−3に変更し、町田は3トップの右側に据え、左サイドバックの阿部翔を左サイドハーフに上げた。
懸命の守備を見せる国士舘に対し、攻め手が見つからない筑波に追風が吹く。後半38分国士舘・渡辺が二枚目の警告を受け退場。 国士舘は白尾を下げ、景山を投入。山崎の1トップにして逃げ切りを図る。 が、その直後,筑波がPA外から長めのFKを放つ。国士舘DFがこれをクリアするも、そのこぼれ球がPA正面にいた兵働の前に。左足から放たれたシュートがゴールネットを揺らした。同点。
残りは5分。国士舘は点を取るために土屋をFWに上げ2トップ、3バックにして勝負をかける。ロスタイム、国士舘は左CKのチャンスを得るが、ヘディングシュートはゴールラインを割る。
試合は延長戦へ。 国士舘はフォーメーションを1トップ、4バックに変更。 −−−−−−−−山崎−−−−−−−− −−−−−−−−久島−−−−−−−− −−田阪−−−−−−−−−−土屋−− −−−−−−−−景山−−−−−−−− −−冨士−−竹内−−照井−−木村−− −−−−−−−−金子−−−−−−−−
筑波は3−4−3を変えずに攻める。人数のハンディにもかかわらず、互角の試合展開が続く。
しかし延長前半9分、筑波・高林からのパスがPA右前の鈴木孝に。鈴木孝はシュートを放つがGK金子がこれを弾く。こぼれ球に兵働が詰めるも、再び金子がセーブ。ところが、もう一人筑波の選手がそこにいた。最後に詰めたのは町田。三度目のシュートは金子の手の先をすり抜けていった。
筑波は実に22年ぶりのインカレ制覇となったが、国士舘の粘りは本当に見事だった。
国士舘大 1-2v 筑波大
試合後、神宮外苑の銀杏並木を通って赤坂御用地にある高円宮邸へ。敷地内に設けられた記帳所で記帳をした。ちょうど邸内から兄君である髭の殿下が出てこられた。 ころらどは基本的に皇室には興味が無いのだが、多分大多数のサッカーファンと同じで、高円宮殿下にだけは親しみを感じていた。 あまりにも突然の訃報で、本当に惜しい方をなくしたと思う。最後にお目にかかったのは、W杯の壮行試合で天覧試合でもあった、5月25日のスウェーデン戦(@国立)となってしまった。
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