サッカー奥のほそ道
じぇんとるNこと、ころらどによるサッカー観戦(旅行)記

代表からJ1・J2はもちろん、JFL、地域リーグ、
さらには大学、ユース、ジュニアユース、そして女子サッカーまで
(一応、川崎フロンターレと清水エスパルスを応援しています)

1993年12月01日(水) Jリーグ2nd第16節 V川崎−清水 (国立)

93年セカンドステージの天王山は平日のナイトゲーム。12月となり、肌寒い中行われた。
1週間前のナビスコ杯決勝も同じ顔合わせで行われ、ヴェルディが2-1で勝利したばかり。
このころから清水はV川崎に対しては非常に相性が悪く、92年シーズンでは2戦2敗(ともに0-1)、93年シーズンもここまで4戦して1PK勝、1PK負け、2敗。つまり昨年から6戦して一度も90分はおろか延長でも勝ったことがないのだ。
事実サポーターである我々の間でも、ヴェルディに対する苦手意識は生まれていた。もっとも、この頃のヴェルディはいやらしい位に強かったのは確かなのだが。

大学のクラスメートS君(富士市出身)と共に国立に向かう。余談だが、この数年後に彼はころらどの演出により、人生の伴侶となる女性と出会うことになる。

国立霞ヶ丘競技場、曇り、観客 51,825人、主審 菊池光悦
メンバー:
<V川崎>
GK菊池新吉
DF石川 康、ペレイラ、ロッサム、中村 忠
MF柱谷哲二、ビスマルク、北澤 豪、ラモス瑠偉
FW武田修宏(→永井秀樹)、三浦知良

SUB河本充弘、藤吉信次、永井秀樹、阿部良則、藤川孝幸

<清水>
GKシジマール
DF加藤 久、内藤直樹、堀池 巧、平岡宏章
MF三浦泰年、太田貴光(→岩下 潤)、澤登正朗
FWエドゥー、長谷川健太、マルコーン(→杉本雅央)

SUB大榎克己、山田泰寛、岩下 潤、杉本雅央、真田雅則


V川崎のメンバーを見るとまさに黄金時代。GKはシンキチ(笑)。サブには阿部先生の名前が。ヴェルディは先週のナビスコ杯決勝のメンバーと違うのは河本に代わって石川康が先発していることくらい。石川の方がレギュラーと思われるので、ナビスコの時は出場停止だったのか。

清水は先週のナビスコ決勝では通常の4−3−3に代えて4−4−2のシステムを採用。守備重視の布陣で望んだが敗退。この試合は通常の4−3−3に戻してきた。
そして無謀にも「秘密兵器」FWマルコーンを来日以来、初めて起用。がっぷり四つの勝負を挑む。

試合は終始ヴェルディのペース。ペレイラを中心とした守備は強く、ラモスを中心とした中盤がゲームを作る。
前半26分にカズのシュートのこぼれ球を武田が彼らしいごっつあんゴールで先制。
その後もエスパルスはヴェルディの牙城を崩せず、両チーム合わせてイエローカード10枚が飛び交った乱戦を制し、セカンドステージ優勝にぐっと近づいた。

エスパルスの地元静岡地区ではこの試合のTV中継視聴率は50%を超え(!!)、大きな注目を浴びていたのだが、地元の期待に応えることも出来ず、「秘密兵器」マルコーンは結局「秘密兵器」のままで終わってしまったのだった。

V川崎 0-1 清水


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