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追いつめられ形式
2002年06月15日(土)

変な夢で目が醒めた。
よく覚えていないが、ものすごく忙しかった気がする。
そんなわけで一日の始まりから疲れていた。

絵を描いては家事、絵を描いては家事。
今日の天気……家事ときどき犬の散歩。
家事手伝い兼イラストレーター見習いのような一日。
そっか、アトリエに籠もるような生活をしているから
いい作品ができるのか。ついつい働いてしまうようじゃダメかいな。
冷蔵庫の整理くらい他の人に任せれば良かった。
犬の絵を一枚描いたがボツり(母が「こんなのうちの子じゃない」と
だだをこねた)、もう一枚描いて納得させる。
わがままなスポンサーを納得させないとプロになれないよ、と
もっともらしいことを言う母だが、どうもわがままの方向性が微妙。

夕方から、とうとうスタミナが切れてくる。
喉が痛いのでのど飴とビタミン剤とうがい薬を用意。
気の利く保健室のような生活になっている。

そういえば、我が輩は猫であるを1ページ目で挫折していたんだった。
読まなきゃ。ああ読まなきゃ。早く。
このままだと人生を、大事な人生を浪費してしまう……(おおげさ)。
そういう想いだけが加速するので、
夏休みの初日のような自己嫌悪が降り積もってゆく。

妹と、夏の想い出といえば何だろう、という話に。
「宿題だね」
「だね」
珍しく意見が一致(こんなところで……)。
縄跳びの宿題に苦しんだことは、永久に忘れない(が今まで忘れていた)。
縄跳びクラブというクラブが、週に一度全校生徒に
変わった飛び方を練習させるというお節介な活動をしていた。
それまで縄跳びに触れずに育った私はさあ大変。
夏休みの宿題の一つに「毎日、縄跳びを百回ずつ跳びましょう」と
いうのがあって、炎天下で毎日跳んでいた。
「そんなの、跳ばなくてもばれないじゃん」
「……いや、全く跳べなかったのよ。一番フツーの前跳びも。」
「前跳びも?(さすがだね)」
「だからさすがに、新学期跳べない状態で学校行ったらやばいと思って。」
「………。」
ちなみに妹が入学した時には、そのクラブは消滅していた。チクショー。

……小学生って、くだらないことをたくさん強要されるよなあ。
勉強が苦手な人は、私にとって「体育が受験科目です」と
言われたようなものなんだなあと思う。
そう考えると世の中って不公平だ。
いろんな特技の人がいていいのよ、って言われている一方で
髪型を考えたりメイクしたり、っていうことに才能がある人は
『校則』があるうちは本領を発揮できなかったりする。
「お前はこれができない、ダメな奴だ」とキツく言われて傷ができて、
痛いから傷口ばかりに意識が集中しちゃって、
視野が狭くなっていく。自分に似合うものを見逃す。悪循環だなー。