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2002年03月23日(土) |
透析医療の改正(改悪?)についての私的意見 |
この4月(2002.4)から医療費の改正がまたあります。 というか医者にとっては診療報酬の改正(改悪)とでもいうべきものです。
結局、患者負担増と、医療機関につけが回ってきたのですが、 『聖域なき構造改革』といった手前、きちんと落とし前をつけて欲しいですね! 小泉さんも、最近あんまり派手なパフォーマンスもされないようですが、 何考えてるんでしょうね?
透析に関しては、まず患者さんの食事代の廃止と、時間に関係なく手技料が一本化されたというのが大きな柱です。 これは、結局患者負担を増やすという目的が一つと、 食事は治療(少なくとも私はそうずっと考えていました)ではないという見解として受け取りました。 第2の手技料の一本化に関しては、経営的にはじゃあ時間が短ければ短いほど儲かるって事じゃない、 と解釈せざるを得ません。 日本透析学会のデータによると、我が国の平均透析時間が一回4時間強となっており、これでもまだ充分な透析とは言えないと述べられています。 それを短時間化に向けて誘導するような点数の一本化は、透析の劣悪化にしか結びつかないと思います。
そうなって、我が国の透析の質が落ちる(というかはっきり言うと患者さんが死んでゆく率が高くなる)と、いったい誰が、誰を信じていいのか、そんなことさえ思います。
戦後、闇米を食べず死んだ、偉い、裁判官だったか、判事だったかおられましたけど、 あの逆で経営できない状態になっても良質の医療を提供するためには、死ねというのでしょうか? 今回は私的意見がずいぶん盛り込まれたものとなってしまいましたが、 どうせ、個人のホームページですので、ご容赦を。
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