蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2009年03月08日(日) お弁当箱のリモコン

週末は実家。父のケアマネージャーさんが以前のAさんに戻る。Aさんの代わりに来てくれていたSさんもとてもいい人だったから、これは前向きの交代だ。半年ぶりに会ったAさんは少しぽっちゃりして髪型も変わって、でもてきぱきしたところは相変わらずで頼もしい。ああ私ら半年無事だったな、と再会できると思っていなかったAさんの顔を見て、思う。

日曜日の夕方、家に帰るとリビングのテレビが進化していた。土曜日、新しいテレビを買ったのだ。大きいかと思ったが違和感はない。画面がくっきりしていて乱視の私にも小さい文字がよく見える。まずはとにかくこのお弁当箱みたいに大きなリモコンの操作を覚えねば。

13日の金曜日からいよいよ怒涛の引っ越し週間がはじまる。気が重いったらない。気の重さや腰の痛さに反比例して、体はよく動く。動かしている。止まったら二度と動かないからずっと動いている。荷物の整理やゴミ捨てなど、今までの準備はただの序章でしかない気がする。1週間で梱包、次の1週間で開梱。どこまでもつか、私の腰。数万冊の本との格闘は考えるだけでおそろしい。数万冊をあとから直すのは大変だから、できれば最初の1回で決めたい。最初の1回は引っ越し業者も手伝ってくれる。まだ見ぬ建物の、まだ見ぬ図書室の、まだ見ぬ書架に、これらをどう収めるか、である。わからないことだらけだ。

ほんの少しずつだけれど、腰は快方へ向かっている。体操が効いているのか、座っていても痛くないときがある。でもすぐさま痛みがぶり返し、さっきのは何だったのよ?と思う。

最近、相方に指摘されたことだけれど、どうやら私は引っ越しの前になるとイライラするらしい。一昨年、今のマンションへ引っ越すときにも、ダンボール箱が足りなくなるかもしれないとか、時間がなくて箱詰め作業が間に合わないとか、言っても仕方のないこと、心配しなくてもいいようなことをずっと引っ越しのその日まで言っていたらしい。そんなことは私自身は何も覚えていない。もしかしたら今回の職場の引っ越しも似たようなものかもしれなくて、そうだとしたら、引っ越しが無事終わるまで、きっと薄くだけれど確実にイライラし続けているに違いない(本人にその自覚はないが)。


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